
(その1)からの続き
もうひとつ、プリンセスに惹かれた娘が自分で選んだのが絵本「ディズニープリンセスのベッドタイムストーリー」。この本はシンデレラ、しらゆきひめ、アラジンなどディズニーアニメの有名なプリンセスの短い読み切りのお話が19話収録されている。特徴的なのは、王子様と結ばれてめでたしめでたし・・のその後の物語であるということ。しらゆきひめは王子様と結婚したあとも7人の小人に会いに行ったり、シンデレラはお城に住むネズミを友達のように大切していたり。プリンセスであっても、周りを大事にして贅沢をしないというお話が多い。
また、この本の中にこのようなお話がある。「レースに出たいと言うが、男の子しか出られないと反対に合う。でも主人公はあきらめずに努力したり工夫したりして、レースに出る。一所懸命な姿に助けてくれる人も現れ、レースで勝つ」。アニメ「ちいさなプリンセス ソフィア」でも同じパターンのお話が出てくるが「あなたの人生はあなたが主人公なんだよ」という直球のメッセージが胸に響く。
「男だから女だからではなく、自分がやりたいことにチャレンジする。さらにお互いに大切に思い合うパートナーがいると素敵ですね」という新しいプリンセス像を描いているディズニー作品。幼少期に聞いた物語が人格の形成に影響するのだとしたら、こういうお話こそ読み聞かせてやりたいと思うのだった。