【観劇レポ】「別役実を読む、聞く、語る」その① 「円熟俳優によるリーディング」


7月26日、尼崎市のピッコロシアターへ「別役実を読む、聞く、語る」のリーディング公演に行ってきた。
日本を代表する劇作家、別役さんに敬意を表した企画「別役実フェスティバル」のプログラムのひとつだ。
演目は別役さんの童話集より「淋しいおさかな」他3篇。
出演は別役作品とゆかりのある5人の一流円熟俳優【レジェント】だ。

betuyaku1
リーディング公演では俳優は椅子に座って本を読みあげる。舞台上には5人の俳優と5つの椅子。
シンプルな空間と演出で、別役童話の魅力が心身にまっすぐ突き刺さる。
15分程の「淋しいおさかな」の世界で、終盤では客席からすすり泣く声も聞こえてきた。

他にも「歩硝のいる街」、「猫貸し屋」、「一本の樹、一軒の家、一人の息子」と、
目線一つ、仕草一つでその世界を次々と体現する俳優達。
時に椅子から立ち上がって動き回り、観客を沸かせる事も。
可笑しさ哀しさのある別役童話の人々が、とてもチャーミングに感じた。


この記事を書いた人:

yukari
惹かれたものに1歩踏み込むきっかけに。 そんな記事を書きたいです。趣味は散歩。 過去の記事一覧は名前をクリック。URL→http://news.archive.citylife-new.com/author/posbowtr44
http://news.archive.citylife-new.com/culture/26178.html