
10月24日、ノエビアスタジアムでヴィッセル神戸の公開練習が行われた。
2か月間7試合勝ちなし。前節川崎戦は2点リードしながら5-3の大逆転負け。気がつけばJ2への自動降格17位まで勝ち点差4の12位・・・イニエスタが加入したのに? 新監督も迎えたのに?ま、まさか降格?! 居ても立っても居られず公開練習に駆けつけた。
月に一度公開される練習は、試合とは違う選手たちの動きや表情が間近かで見られるチャンスだ。キムスンギュは「前から!前から!」「ヤセル上がれー」と日本語で守備の指示出しとるわ~ ポドルスキと前川は仲がええな~ イニエスタのボールタッチやパスは神やな~ 三田はフリーの選手を見つけるのが速いな。視野が広いんやな~ フリーの時間はみんなふざけあったりしとるけど、スタートの笛が鳴った表情が変わるわ~ ウェリントンの髪型すごっ・・・
J屈指の多国籍軍 神戸。日本語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、タイ語、アラビア語、さまざまな言葉が飛び交っている。コーチ陣、トレーナー、通訳などスタッフの多さもJ屈指だろう。ピッチ上は選手よりスタッフの数が多いくらいだ。リージョ監督のスペイン語の指示を通訳がまず日本語で全体に伝え、それを聞いた各選手担当の通訳が母国語で外国人選手に伝えている。サッカーは好守に細かい戦略が肝となるためコミュニケーションが最重要だ。そのため監督と選手、選手同士があらゆる場面で話し合う様子を目にする。これは前吉田監督体制時より頻繁に行われている印象だ。
前節、スタメン復帰したイニエスタはフル出場もコンディションは万全といえなかった。しかし、この日は動きも軽やかで本来のキレが戻りつつあると感じた。周囲の選手と笑い合ったり、真剣な表情と身振り手振りで指示を出したり、圧倒的な存在感だった。1時間半ほどの練習後はファンサービスを行った。ここでもやはり一番人気はイニエスタ。10分ほどの予定時間を大幅に超え、大勢のファン・サポーターのサインの求めに応じた。意外な?人気者はリージョ監督だ。試合中はオーバーアクションと激しいゲキが代名詞の熱い監督。現マンCののグラルディオラ監督が師と仰ぐ名将ということで近づき難い印象なのだが、サポーターの前ではニコニコと陽気で明るく気さくな監督だ。
きびきびした練習、何より選手たちの明るく元気な様子に安堵した。この雰囲気のまま次節に臨めば勝てそうな気がする!いや、きっと勝てる!サポーターのひいき目だが・・・
- ノエビアスタジアム
- <のえびあすたじあむ>
- 神戸市兵庫区御崎町1-2-1
アクセス | 神戸市営地下鉄 海岸線「御崎公園」駅より徒歩5分 |
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