演劇を、資料で支える。ピッコロシアター資料室【後編】


よく利用されるのはピッコロシアターで上演された中学・高校演劇部の上演台本。多くの演劇部員が作品作りの参考にしたりするそうだ。

劇場が運営している「ピッコロ演劇学校」の学生も公演の演目を探す為に利用する。自主研究会を行えば活発な議論を交わす場になる。
舞台美術などの資料は「ピッコロ舞台技術学校」の学生はじめスタッフワークの勉強に役立つ。

目的以外の本と出会えるのも資料室ならでは。
閲覧のみの貴重な資料や落語全集など「こんなのあるの?」と驚きの出会いがあった。

「築地小劇場検閲上演台本集(ゆまに書房)」、「寺山修司記念館1(テラヤマ・ワールド)」、「米朝落語全集(創元社)」



演劇資料を取扱う図書室や書店は少ない。
筆者も演劇部員だった頃からの利用者だ。手に入りにくい本を資料室で見つけ「よく見つけたね」と感心された事もある。嬉しかったが、もっと色んな人が演劇の本と出会えれば良いのにと思った。

1冊の本は様々な形で演劇を支える事ができる。これからも益々発展してほしい場所である。

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ピッコロシアター資料室
<ピッコロシアターシリョウシツ>
兵庫県尼崎市南塚口町3-17-8
TEL:06-6426-1940
HP:http://hyogo-arts.or.jp/piccolo/guide/library/
定休日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日) ・年末年始 ※資料室は蔵書整理のため毎月第一木曜閉室。  他年末年始や劇場行事、蔵書点検などの臨時休室あり。  詳細はホームページへ。
アクセス 阪急神戸線「塚口」駅より徒歩8分
JR宝塚線「塚口」駅より徒歩5分
駐車場
開室時間:10時~17時30分(土・日・祝日は16時まで)
※劇場の開館時間は9時~21時(催し物によって変更あり)

図書は1人2冊以内、2週間まで貸出可。
※貸出カード作成には身分証明書が必要です。
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この記事を書いた人:

yukari
惹かれたものに1歩踏み込むきっかけに。 そんな記事を書きたいです。趣味は散歩。 過去の記事一覧は名前をクリック。URL→http://news.archive.citylife-new.com/author/posbowtr44
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