
大好きな画家って一人だけではないはず。今年の夏、関西にいながら、世界の巨匠たちの代表作が一度に観れる。ゴッホ、モネ、ルノワール、ピカソ、ドガ等々、無条件に絵の美しさがわかるだろう。
デトロイト美術館・・・1885年創立、フォードやクライスラーなどの資金援助をうけ、ゴッホやマチスを購入したアメリカ初の公共美術館。が、2013年市の経済破綻。作品は売却、館は運営の危機に陥る。しかし、国内外ファン、市民の熱い資金活動により、奇跡に復活した美術館。
なんと「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」大阪展では、8月の火曜・水曜・木曜のみ、全作品が撮影可能。8月31日まで夏休み企画もあり、お急ぎを!
時代ごとに辿って行こう。まずはドガ、モネの印象派の作品。

※エドガー・ドガ ≪楽屋の踊り子たち≫ c.1879年
City of Detroit Purchase
見事な光の陰影や鮮やか色彩。ぼかした筆のタッチが、モデルの心の動き、作者の捉えた方まで、私たちに考える余裕を与えてくれる。

※クロード・モネ ≪グラジオラス≫ c.1876年 City of Detroit Purchase
ポスト印象派の作品。ゴーギャン、ゴッホの自画像を前にして自らの才能を信じ、既成の美術に打破しようとする意気込みがわかる。その瞳の真意は?天才画家とは今でも存命中に評価されることは稀なことかもしれない。

※ポール・ゴーギャン ≪自画像≫ c.1893年 Gift of Robert H. Tannahill
当時、幼児の殴り書きかと評価されなかったセザンヌ。ドイツの表現主義キルヒナー作品へと続く。型破りに自分の描きたい色を描く。

※ポール・セザンヌ ≪サント=ヴィクトワール山≫ c.1904-1906年
Bequest of Robert H. Tannahill

※エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー ≪月下の冬景色≫ 1919年
Gift of Curt Valentin in memory of the artist
on the occasion of Dr. William R. Valentiner’s 60th birthday
誰もがその色合いで心が明るくなるマティス。

※アンリ・マティス ≪窓≫ 1916 City of Detroit Purchase

※ アメデオ・モディリアーニ ≪女の肖像≫ 1917-1920年 City of Detroit Purchase
多くの画家をわかりやすい文章で案内されるとより一人一人の作品が際立ってくる。時代が後押しするのだろう。日本初公開15点を含む全52点を紹介。お約束できることは一目ぼれの作品に遭遇すること。その瞬間に時代を作る自分にお気づきになるだろう。
- 大阪市立美術館
- <オオサカシリツビジュツカン>
- 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82
- TEL:06-6771-4874
- HP:http://www.osaka-art-museum.jp/
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
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定休日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館) 年末年始 (12月28日~1月4日) 展示替え期間 |
アクセス | 御堂筋線 天王寺駅 谷町線 天王寺駅【15,16号出口】 JR 天王寺駅【中央改札】 近鉄 南大阪線 大阪阿部野橋駅【西改札口】 阪堺電気軌道 上町線 天王寺駅前駅 大阪市バス あべの橋停留所 最寄り駅を下車し、北西へ約400m(天王寺公園内) *美術館は天王寺公園内にあります。 平成27年10月1日(木)に「てんしば」がオープン。 美術館へは「てんしば」を通って遊歩道を進み、旧黒田藩屋敷長屋門(黒田門)からお入りください。 |
一般 1,500円(1,300円)、高大生1,000円(800円)
※( )内は、20名以上の団体料金
※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)。
※本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。