
ビーズの奥深さがわかる今回の展示。その歴史はおよそ10万年。貝殻やダチョウの卵の殻、木の実に穴を空けつなぐことからビーズは始まった。このつなぐ作業は、安らぎを求める人間の表現欲かもしれない。そこから人類とは何かと考えると面白くなってくる。
つなぐ・かざる・みせるにわけ展示。‘つなぐ’コーナーでは、なんと動物の歯、骨でつないだ首飾りがある。
「古代エジプト」青緑色のファイアンスビーズ、権力を表すものだが豊かな表情で思わず立ち止まってしまう。

ミイラのビーズマスク(エジプト)

ビーズ製人像(ナイジェリア)

供儀用容器(メキシコ)
‘かざる’コーナーで海陸の貿易が盛んになり、ビーズが高値の取引品になったことがわかる。
‘みせる’コーナーでは、光輝くヴェネチアのガラスや鉱石類の傑作品が展示されている。ヨーロッパでは大航海時代に入り、採掘権を巡る紛争の時代に突入。その一方で占領される側、また別の地域の先住民の婚礼衣装などの装飾品の美しさが際立ってくる。
年月を経てしか出せない独特の形と色合いとなっている。

ビーズ製の花嫁衣装(南アフリカ)
青の美しさに魅了される「アイヌの首飾り」。現代の日本の作家による精巧で立体的なビーズの花束にも息をのむ。

アイヌの首飾り(北海道)
展示場のビデオ上映では各国のビーズ職人を紹介。驚いたのはネパールの職人のビーズバザール。ネックレスに金具を取り付けるのに5分とかからない技はお見事!下記の画像はナイジェリアのビーズ職人。

ビーズ職人
体験コーナーでは、実際にビーズをつないだり、ビーズの帽子を被ったり、タカラガイに穴をあけることもできる。

素敵なビーズのネックレスを身につけて鏡でチェック!
ビーズの共通点はかざる、みせる、そしてつなぐこと。10万年以上生き続けるビーズをぜひご覧あれ。
開催日時 | 2017年 03月09日(木) ~ 2017年 06月06日(火) 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
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参加費・入場料 | 観覧料 一般420円/高校・大学生250円/中学生以下無料 |
HP | http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/20170309beads/index |
会場 | 国立民族学博物館 ≫会場Webサイト |
アクセス | 大阪モノレール 「万博記念公園駅」または「公園東口」駅より徒歩約15分 |
お問合せ | 06-6876-2151 |

- 国立民族学博物館
- <コクリツミンゾクガクハクブツカン>
- 大阪府吹田市千里万博公園10-1
- TEL:06-6876-2151
- HP:http://www.minpaku.ac.jp
開館時間 | 開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
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定休日 | 水曜日(ただし、期間中5月3日(水・祝)は開館) |
アクセス | 大阪モノレール 「万博記念公園駅」または「公園東口」駅より徒歩約15分 |
観覧料 一般420円(350円)/高校・大学生250円(200円)/中学生以下無料※本館展示も見学可能