9月3日(日)まで しあわせに生きるためのヒント ブータン展 兵庫県立美術館


しあわせとは・・何だろう。ご存知ブータンは国民総幸福を提唱し、国民の97%がしあわせと答える国。癒しを求めて世界中から注目されている。しかし今回のブータン展は型どおりの素朴さと懐古的な心地よさだけで終わらないものだ。


1972年に4代目国王はそれまでも王政をなくし、初の総選挙を行う。驚くのはこの国王の逆転の発想だ。隣のチベットとの領土などの諸問題、永いイギリスでの統治下にもよる事柄もそれまでにない方法で打開していく。領土拡大ではなく険しい山々を自然のままに観光地に、経済生産にも限界なら幸福の成長を謳い文句に、地方の慣習を保護し外国観光客とイベントを英語の普及により、観光立国となった。
2011年5代め国王が来日、イケメン国王、美しき王妃として日本中に人気を博したことも記憶に新しい。

《ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク国王とヅェツン・ペマ王妃が2016年2月5日に誕生した王子と王宮にて。王子誕生2週間後》 ©Royal office for media



装飾品や機織りの数々を観てるとどれ一つ同じ模様でないことに気づく。魂のこもった色合いで、心の底から好きでやっていることがわかってくる。

《女性用衣装(キラ)》
20世紀後期 木綿、金、金属糸
ブータン王立テキスタイルアカデミー



少ない物を命を吹き込むように営む人々。幸福の尺度が自由自在に動くのは、どんな人や物の出会いをも大切にするからだろう。今しあわせを模索中、十分にしあわせという人でもこの非日常の世界をみて日常の喜びをさらに発見できることだろう。

《貫頭衣「キシュン」》 18世紀 木綿、野蚕(ブラ) ブータン王立テキスタイルアカデミー



「回すだけでしあわせになれる」という「マニ車」体験コーナーあり。

一回まわすだけで一回お経を読んだことになるマニ車

兵庫県立美術館
<ヒョウゴケンリツビジュツカン>
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
TEL:078(262)0901
HP:https://www.ktv.jp/event/bhutan/index.html
開館時間 開館時間:午前10時~午後6時
※(金・土曜日は午後8時まで)入場は閉館30分前まで
定休日 休館日:月曜日
アクセス 阪神電鉄「岩屋」
(兵庫県立美術館前)徒歩8分
JR「灘」 徒歩10分
阪急電鉄「王子公園」 徒歩20分
駐車場 有(80台)
観覧料金
当日団体割引あり
一 般 1,400円
大学生 1,000円
70歳以上 700円
高校生以下 無料
※障がいのある方は当日料金の半額、その介護の方1名は無料。
(70歳以上を除く)
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この記事を書いた人:

ニッキ
北摂に住んで10年 マラソンをはじめて6年目。 去年は淀川マラソン一昨年は大阪マラソン完走! 万博公園や箕面の滝まで走り体力自慢のアラフィフです!
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