
今回は従来の切り絵の概念が打ち破られる。※上記の作品は 倪瑞良(にい みずよし)「薔薇色の季節」(1999年)
切り絵はカッターやハサミで紙に切る芸術デザイン画。その制約がありながら、表現は筆と同じかそれ以上に広がる。11人の気鋭の作家が勢ぞろい。1ミリ以下の繊細な表現、より鮮やかで立体的な世界へと導く。
蒼山日菜(あおやま ひな)氏のご自身が称する作風「レース切り絵」の作品は必見。図録によれば彼女の作品はヨーロッパ各地の美術館で展示され、イギリスの大学や教材表紙や、日本では2016年度の数学の教科書の表紙にも掲載されている。

蒼山日菜「Voltaire(ヴォルテール)」(部分)2009年
柳沢京子(やなぎさわ きょうこ)氏の作品は、叙情的な余韻が漂う。

柳沢京子「抒情する蛍」(1992年)
他にも酒井敦美(さかい あつみ)氏の1枚の切り絵で光の当たる方向の違いで2つの場面が観られる手法や、福井利佐(ふくい りさ)氏の大胆な構図など切り絵の限りない可能性を示唆してくれる。
素材選びから自由な発想で生み出すことができる切り絵。紙を切ることで生み出される独特の線と断面を生かしながら、驚くばかりの繊細な技術を駆使する切り絵作家たち。カミワザの作品を前にして流れるような余韻が楽しめる空間だ。
開催日時 | 2019年 01月12日(土) ~ 2019年 03月24日(日) 10:00 ~ 18:00(入館は17:30 まで) ※休館日 月曜日(ただし 2/11は開館し、翌2/12が休館) |
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参加費・入場料 | 一般:1,000円 大学生・65歳以上:500円 高校生以下:無料 ※神戸ゆかりの美術館の当日入館券(半券)を提示の場合は割引あり。 |
HP | http://www.fashionmuseum.or.jp |
会場 | 神戸ファッション美術館 ≫会場Webサイト |
アクセス | ◇ 電車の場合 JR 住吉駅・阪神魚崎駅のりかえ、 六甲ライナー「アイランドセンター駅」 下車南東すぐ ◇車の場合 阪神高速湾岸線「六甲アイランド北」ランプから約2 分 |
お問合せ | 神戸ファッション美術館 TEL:078-858-0050 |