
今回で3か所目となった灘五郷酒蔵巡り。御影郷の白鶴酒造資料館へお邪魔しました。
昭和40年代まで清酒の醸造に使われていた蔵を改装したこの資料館は、等身大の人形
が各工程ごとにあり、実際の作業をわかりやすく表現しているのが特徴。
そして実際の作業を工程ごとに映像で見ることができます。映像を見ながらその場に
ある道具や樽を確認できるのが嬉しいですね。
まず、資料館の中に入ると仕込み用の大樽がお出迎え!その大きさに圧倒されます。
お酒を仕込む際に使っている酒米の展示では、白鶴錦という独自で開発されたお米の紹介
や精米の歩合ごとに大きさを比べることができるサンプルもあります。
2Fは工程の紹介と、その際に使われる道具がたくさん展示されています。
蒸したお米はこのようにして常温になるくらいまで冷まし、麹造りの工程へと進みます。
麹室(こうじむろ)は蒸したお米に麹菌を混ぜ合わせ、一晩おき、それを小分けにして
また一晩おく。置く場所をこまめに変えていき、発酵具合を均一にするのだそう。
発酵を促進するため、麹室内は大変高温で蒸し暑くなっています。
そのあとは酛造りの工程。蒸米と麹を混ぜ合わせて酒母を作ります。1つの樽を2人or3人
でかき混ぜていくのですが、この時に息を合わす為に歌われるのが「もとすり歌」。
その酒母に蒸米・麹・水を加えて醪(もろみ)を作り、できた醪を酒袋に入れ、酒槽(さかぶね)
に積み重ねていき、テコの原理を使って搾り出していきます。
搾り出されたお酒は白く濁っているので、樽に入れて密封して滓引き(おりびき)を行い、
上澄みをまた別の樽へと移しかえます。
できあがったお酒は火入れをして加熱処理を行い、樽詰めしていきます。
よく鏡開きで見かけるこの樽はこんなにいろんな材料で頑丈に作られているのですね。
②では資料館内の売店をご紹介します!
- 白鶴酒造資料館
- <はくつるしゅぞうしりょうかん>
- 神戸市東灘区住吉南町4-5-5
- TEL:078-822-8907
- HP:http://www.hakutsuru.co.jp/community/shiryo/index.shtml
営業時間 | 9:30~16:30(入館は16:00まで。団体は予約制。) |
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定休日 | 年末年始、お盆 |
アクセス | 阪神「住吉」駅下車 南に徒歩約5分 |
駐車場 | 有(15台・バス可) |
入館料:無料
団体は予約制となっております。事前のご予約をお願い致します。