
灘五郷酒蔵巡りもいよいよ今回で4回目となりました。今回は魚崎郷の浜福鶴吟醸工房を
ご紹介いたします。
阪神・淡路大震災で木造蔵が全壊、1年2ヶ月後の2008年3月に今の新しい酒蔵を再建し、
㈱小山本家酒造 灘浜福鶴蔵として生まれ変わりました。空調設備なども整え、酒造り
に最適な環境を季節を問わず作り上げることができ、高品質の吟醸酒を1年中製造する
ことが可能に。その際、作る工程を見てもらえるように観光蔵にしてはどうか…と提案が
あり、ガラス張りで工程を見学できるような作りとなったそう。
吟醸工房の2Fが見学コースになっています。早速行ってみましょう!
まず最初に大きな説明ボードがあります。酒造りの工程をパネルで解説しています。
浜福鶴吟醸工房で作られるお酒は六甲山の伏流水から作られています。
酒造りで使われてる樽などを間近で見ることができるのも魅力です!
さて、ここからは実際に作っている工程ごとにご紹介します。
まずは浸漬室。お米を洗い、水に浸透させるために使用する浸漬タンクがあります。
室温や浸漬水の温度は一定に保たれています。
続いては蒸米室。蒸したお米は冷却し、用途別にそれぞれの工程へと移されます。
酒母室ではお酒の元となる酒母を作ります。蒸米・麹米・水・酵母で作られた酒母は
このタンクの中で発酵していきます。
吟醸室は大吟醸のお酒を作るために使う精米50%以下のお米を発酵させるための発酵室。
こちらの圧搾室ではお酒と酒粕に分けるための工程を行うところ。ここで搾られた原酒は
貯蔵タンクへ移り、酒粕はこのタンクに残ります。
そして1番感激したのがこちらの発酵室で作られている醪(もろみ)の発酵タンク。
お邪魔した時も醪の発酵具合のチェックが行われていました!
「醪づくり体感コーナー」というのがあって、ここで醪の移り変わりの様子や、発酵する
醪の音を聞いたり、香りを嗅ぐことができるんです!これは貴重ですね!
そしてそして、階段を下りていくとタンクの下のほうを見ることができるようにタンク
に窓がついていて、じーっと見ていると下の方から上の方に向かって時折泡が上がって
いくのです…!何度も見ることができました。まさに発酵のその現場を見ることができる
ってすごいですよね!まさにお酒は生きているんだな…と実感できました。
そして最後に麹室。室温は30~33℃に保たれ、麹菌を蒸米に植え付け、繁殖させます。
実際にお酒を作ってる様子や工程をかみしめながら、学習しながら見ることができました。
各工程ごとに説明書きがわかりやすく丁寧にされていて、作業してる様子も見ることが
できるのは嬉しいですね!
②では直売コーナーをご紹介します!

- 浜福鶴吟醸工房
- <はまふくつるぎんじょうこうぼう>
- 神戸市東灘区魚崎南町4-4-6
- TEL:078-411-8339
- HP:http://www.hamafukutsuru.co.jp/
営業時間 | 10:00~17:00(10名以上の団体は要予約) |
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定休日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日) |
アクセス | 阪神「魚崎」駅下車 徒歩約10分 |
駐車場 | 有 |
入館料:無料