謙虚に挑戦し続ける。 【ケーキショップ ブルーコーナー】


■「挑戦者」という名のケーキショップ
2013年11月2日、山田エリアに新しいお店がオープンした。「ケーキショップ ブルーコーナー」。打ちっ放しコンクリートに青が引き立つ気持ちいいほどシンプルな外観は、「ケーキ」や「スイーツ」という甘くて柔らかいイメージを覆す。一体どんなパティシエに出会えるのだろう。緊張しながらドアを開けた。

スタイリッシュな店構え

スタイリッシュな店構え



オーナーは横山さん。いただいた名刺には「シェフ」という肩書きが。ケーキを作る職人さんは一般的にパティシエと呼ぶのでは?すかさず質問すると、「僕はお菓子と料理を区別してないんです」という答えが返ってきた。その根底には、「食材から何かを作り上げるという点ではすべて同じ。お菓子は料理の一部」という考えがある。

筋が通っている。そんな第一印象の横山さんはバラエティ豊かな人生経験の持ち主だ。前職はリーガロイヤルホテルで商品開発などに携わっていたが、その前はレストラン部門に所属。それだけでなく、キックボクサーとして国内外で活躍していた経歴をもつ。格闘技の世界で「挑戦者」という意味をもつ「ブルーコーナー」をお店の名前に選んだのも納得。

■ベーシックを引き出すスイーツ
人気商品はミルフィーユやタルト・タタン。ベルギーの三大古典菓子の一つであるミゼラブルは抹茶で作られており、年配のお客さんにも好評。奇をてらうことなく超オーソドックスなお菓子を突き詰めたい、そんなスタンスで微妙なリニューアルを重ねている。

キラキラと輝くケーキたち

キラキラと輝くケーキたち



シュークリームやプリン、ショートケーキはいつの時代も子どもが喜ぶ代表選手たち。大人になってあらためて食べると、懐かしくもあり、新鮮でもある。そして飽きのこない味だ。

焼き菓子も人気

焼き菓子も人気



■会話を楽しめる空間
「こうやって一人でやっているように見えるけど、今まで何人の人に助けられてるやろうと思う」。横山さん自身の実力と努力が本物であるからこそ、今の彼がいる。しかし今まで出会った人たちや巡り合わせ、ご縁への感謝を忘れない。

ケーキ選びに悩むお客さんがいれば奥の厨房から出てきて親身になって提案をする。押しつけがましくなく、お客さんが何を求めているかを本能的に読み取る。予算に合わせて箱に詰めてもらったり、自分の好みに合わせてアドバイスをもらったり。横山さんの気さくで誠実な人柄ゆえ、初来店でもそんなことまでできてしまう。横山さんの「応援者」は日本じゅうにいるに違いない。

寄せ書きされたグローブ。思わず見入ってしまう

寄せ書きされたグローブ。思わず見入ってしまう



さて、ここで質問。横山さんにとって、お菓子とはズバリ?bc05—–「社会と接点を持てる唯一の道具。人を喜ばせたり幸せにしたりできるもの」

ブルーコーナーへ行った際は、是非とも横山さんやカウンターに立つ奥様との会話も楽しんで。

CAKE SHOP BLUE CORNER
<ケーキショップ ブルーコーナー>
吹田市山田東4丁目11-1
TEL:06-6877-2400
HP:http://ameblo.jp/don2205/
営業時間 10:30~19:30
定休日 不定休
アクセス 阪急/大阪モノレール山田駅徒歩約15分
駐車場 近隣Pをご利用ください
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この記事を書いた人:

かどみき
北摂で生まれ育ち、北摂をこよなく愛する二児のママ。 日々のささやかなしあわせや、街で見つけた「心地よいもの」「楽しいもの」「新しいもの」「美味しいもの」をマイペースに発信していきます。
http://news.archive.citylife-new.com/gourmet/2228.html