山の活性化を夢みて作られているパンがある。

吹田市山田にあるベーカリーカフェ 花菜のパンは、和泉市の森の中にある本店から運ばれてくる。
花菜の最大のキーワードは、「間伐材」。
家が林業を営んでいたというオーナーは、捨てられる間伐材を利用しようと思い立った。

オーナー手作りの石窯にくべるのは、間伐材で作られた薪だ。
山田店の内装も、間伐材を使って手作りされたもの。 石窯で作られたパンを乗せるのも、石窯で焼いた手作りの陶器。
山田店でいただけるランチも、もちろんこだわり満載。

野菜は、オーナーが栽培したものや道の駅で入手した地場のものを使用。
切れ込みが入れてあるパンに挟んで、サンドにするのも良し！
ハンバーグも石窯で焼かれたもので、口当たりが優しい。 コーヒーのカップとお皿ももちろんオーナーの手作り。 プラス300円で、デザートもいただける。
カフェのランチながら、ボリューム満点！

それにしても花菜のパンは外がかりっと、中がしっとり。
石窯でパンを焼くと「遠赤外線」の効果で、パンの表面に膜ができ、水分を閉じ込めるそう。
そのため、花菜のパンは冷凍での長期保存が可能で、風味も落ちにくいとのこと。

しかし、このパンを提供するには大変な手間と時間がかかる。
石窯の温度を安定させるには、あまり時間を空けずに薪を燃やしていなければならない。
それでも和泉市と吹田市という大阪の南北にわたって店舗を展開し、時には出張販売もしているのは「山の大切さ」をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いからだ。

これから花菜にとってさらなる飛躍の時期にしたいと、オーナーは意欲的。
大きな夢を込めて作られた花菜のパンを、ぜひ一度召し上がってみて欲しい。