
■名前に込められた意味
江坂駅から歩いて5分。江坂公園の東側にあるMaiido Due B。「Maiido」?一体これは何語?そして読み方は?
―――――――そのヒントは姉妹店(1号店)である「Bocchi de Birra=ボッチ デ ビッラ」にある。同じく江坂にあるイタリアン「ボッチ デ ビッラ」はその名のとおり、「ぼちぼち(Bocchi)、ビール(Birra)でも飲んで楽しんで」というコンセプト。Bocchiは造語なのだ。ということは……鋭い方はここでおわかりだろう、「Maiido」は「まいど」、そう、「まいどおおきに!」の「まいど」なのだ。そして、「Bocchi(B)の2(Due)号店」と組み合わせて「Maiido Due B=マイード ドゥエーベ」。何ともひねりのきいた、大阪ならではのお洒落なネーミング。「マイード ドゥエーベ」、耳慣れなかった言葉も、口にすればするほど心地よく響く。
■思い出とともに、新しいテイストを
2009年にオープンしたマイード ドゥエーベ。当初は駅の西側、江の木公園ちかくにあった。その3年後に、それまで事務所として使われていたビルの1階を大変身させてお引越し。規模を少し小さくして、お客さんとのコミュニケーションが取れやすいお店をつくった。「お客さんが喜んで帰ってくれる、喜びのある店を目指したい」シェフでもある店長の玉置さんは常に「お客さんとの距離感」を大事にしている。
店内を見わたすとまず目にとまるのが個性的なライト。これは移転前のお店でお客さんが開けたボトル。1本1本の大切な思い出とともに、店内をやさしく見守っている。

壁一面にしつらえたワインの木箱にはエンターテイメントの要素がたっぷり加わっている。

■やさしいイタリアン
ランチタイムには、近所に住む主婦や会社員、子ども連れのママ達でにぎわう。土日はファミリーやカップルの姿も多くみられる。夜になると、仕事帰りの会社員も訪れる。なかには一人で軽い夕食をすませる単身赴任中のお客さんもいるとか。とにかく、誰にとっても入りやすく、過ごしやすい空間であることは間違いない。
メニューはすべて手書き。これは1号店オープン当初から続いている「伝統」でもある。

この日はランチをいただいた。とりミンチとキノコのクリームソースパスタを大盛りにして3歳の娘と取りわける。子どもも喜んで食べるやさしいお味。パンのおかわりをたずねてくれるスタッフの心遣いが嬉しい。

■楽しさと美味しさを「共有」する場所
オムライスが大好きだからオムライス屋さんになりたい。そんな思いで金沢から大阪にきた玉置店長。その夢を実現させたのちは、それに飽き足らず神戸でイタリアンの道をきわめた。そして縁が縁を呼び、玉置店長にとって未開の地である江坂に足を踏み入れることに。「まさに人とのつながりで今があります」と笑顔で語る。
今後はもっとカウンターに来てくれるお客さんを増やしたいとのこと。美味しいお料理を提供するのはもちろんのこと、お客さんとの会話を楽しみたい、楽しんでもらいたいとホスピタリィあふれる姿勢は彼の魅力の一つでもある。
そんなリーダーだからこそ、スタッフが楽しみながら、気持ちよく働いているのが見てとれる。わずか1時間、店内で食事をしているだけで、チームワークのよさが伝わってくる。
さて、ここで玉置店長に質問です。あなたにとって、マイード ドゥエーベとは、ズバリ?
―――――「お客様とスタッフで、よりよい時間を共有する場所。これからも前を向いて進んでいくもの」

- Maiido Due B
- <マイード ドゥエーベ>
- 吹田市垂水町3-30-13 ライブビルディング101
- TEL:06-6192-0110
- HP:https://www.facebook.com/pages/Maiido-Due-B/438302256288824
営業時間 | 11:30~15:00(14:30ラストオーダー)/17:30~23:00(22:00ラストオーダー) |
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定休日 | 水曜日 |
アクセス | 江坂駅より徒歩約5分 |
駐車場 | 近隣にコインパーキング有 |