以前ご紹介した『まるも珈琲』（王子公園）に、新しいメニューが登場した。その名も「大人のぜいたくなフレンチトースト」。バゲットタイプのフレンチトーストに、自家製のレーズンのダークラム酒漬けが大人の香り、仕上げにはオーナーの今井さんがとくにこだわったエシレの発酵バターを使用している。


　木の切り株のように厚く切ったバゲットを使ったフレンチトーストを切ると、中はふわふわのとろとろ。フレンチトーストは卵液にひと晩ほど浸すのが一般的だが、バゲットの外側のパリッとした食感を残すためにオーダー後に卵液に浸して焼くそうだ。こんがりとした表面の焼き色、バゲットの皮のパリパリ感はそのままで、卵と牛乳の甘い香りが中までしっとりとしみこんでいてとても美味しい。


　メイプルシロップのかかったフレンチトーストを大人の味にしているのが、自家製のレーズンのダークラム酒漬け。甘さの中にふわっと香るラム酒と、ダークラムの風味がしみこんだレーズンがアクセントになっている。

　
　そして、仕上げはオーナーこだわりのエシレの発酵バター。上質なバターのコクと塩気が贅沢だ。
　



　お皿に別添えのアイスクリームを、あたたかいフレンチトーストにトッピングすると、暑い夏でもとても食べやすい。



　落ち着いたお店の中は、スズムシの音色が心地よい。オーナーの今井さんが、食事にもなるメニューとして思案をかさねて出来あがった「大人のぜいたくなフレンチトースト」には、濃いブラックコーヒーがよく合うそうだ。



　コーヒーをていねいに入れる時間を大切にしたい、という今井さんの思いで、当面の間「大人のぜいたくなフレンチトースト」（\850）は、1日限定5食。ぜひご予約を。