
高槻の山間部にとっておきの窯がある。
沖縄の北窯で修業された佐藤ご夫婦の窯である「中ノ畑窯」だ。
北摂では、カモシカ雑貨店やミズタマ舎でも取り扱いがあるが、
中ノ畑窯でも事前に訪問する日時を連絡すれば、器を購入することができる。
古民家の工房の前には常時、器たちが並べられている。
この夏、器を焼く「窯焚き」があったため、お茶碗を買いに中ノ畑窯に行ってきた。
「窯焚き」は年に4回あるが、直後はたくさんの器たちに出会える。
薪で焼いているため、毎回器の表情が変わるのが面白い。
その変化が新鮮で、気がつくと我が家の食器棚は中ノ畑窯の器たちでいっぱいになっている。
あれも、これもと悩んでいると、佐藤ご夫妻が器ができるまでの様子を見せてくれた。
土づくりから、器を形づくり、色をつけて、焼くまでの工程は
どこをとっても、丁寧で、こだわりがあった。
中ノ畑窯の器たちがひとつひとつ個性的で、美しいのは愛情をたっぷり注がれているからなのだ。
ご夫婦共に、制作活動をされているとのことだったので、どの器が自分で作った作品か
分かるものか聞いてみた。
「なぜか本人に似るので分かります。妻の作品は丸くて、僕の作品はしゅっとしている。」とのこと。
ぜひ一度、お2人の分身に会いに中ノ畑窯を訪れてほしい。

- 中ノ畑窯
- <なかのはたがま>
- 〒569-1001
大阪府高槻市中畑小字久保条18-1 - TEL:072-688-9818
営業時間 | 訪問時は事前に連絡 |
---|---|
定休日 | 不定休 |
アクセス | JR「高槻駅」、阪急「高槻駅」より車で45分 |
駐車場 | 有 |