
先日赤穂へ行ってきた。
目的は予約が取れないお店で有名な「さくら組」のピザ。
この日は思い付きで行ったので、予約はしておらず、
もしかしたらラッキーにも入れないだろうか?とわずかな期待を寄せての来店。
案の定店内は満席。
ピザのテイクアウトをお願いしたが、なんと1時間待ち。
仕方ないので、周辺で一休みできるカフェを探したところ、とっても素敵な場所を発見。
それが雲火焼展示館の「桃井ミュージアム」だった。
入館料は無料。ワンドリンク注文すれば、さくら組のピザを持ち込んでもいいとのことで、
さっそくこちらでピザの焼き上がりを待たせていただくことに。
こちらでは、赤穂の文化遺産でもある「幻の雲火焼」が数多く展示されている。
雲火焼は、江戸時代後期から明治時代初期にかけて大島黄谷が赤穂の地において生み出した独特の焼き物。
その後、その陶法を伝える人もなく文献もなく幻となっていたものを、長年かかってようやく復元されたのだそう。
炎と煙で描かれた景色に思わず見せられてしまう作品の数々。
ぜひこちらもご覧いただきたい。
現地の方に聞いたところ、なんでもここはゆっくりできる最高の穴場だそう。
この日はなんと、景色の良いカフェスペースが貸し切り状態。
そして何より、窓の外のお庭が魅力的だった。
何やら不思議な展示物がいっぱい置いてあり、その前に座って耳を澄ましている男性の姿。
長棟造園の代表をされている長棟州彦さん。
長棟さんは、幻の雲火焼の復元の立役者でもあり、このお庭を手がけられている方。
なるほど。造園やさんが経営しているミュージアムということで、お庭のすばらしさに納得。
そしてこちらがこだわりの「水琴窟」
長棟さんが、趣味で始められたという水琴窟作り。
ここへ来る人に癒しの音を聞いてもらいたくて、日々研究されているのだとか。
広いお庭のいたるところに、様々な仕掛けが施された水琴窟が並ぶ。
2歳の娘はもちろんのこと走り回って大はしゃぎ。
私たち大人も、水琴窟をひとつづつ試しては癒されて、すっかり時間を忘れていた。
たっぷりと遊んだ後に、しっかりピザもいただいた。
美しいお庭を目の前に、雲火焼のカップでいただくドリンクとピザ。
この日、さくら組の店内が満席でラッキーだった。
日常に少し疲れたら、また娘を連れて行こう。そんな風に思える癒しスポットを発見できた。
水琴窟の祭典は9月8日(月)まで。
真夏の日差しが照り付ける中、目を閉じて水琴窟に耳を傾けると、
日常から離れて心がすーっとほどけていくような、贅沢な時間が流れる。
夏の終わりに、少し足を延ばして、「涼」を感じられる水琴窟に癒されてはいかがだろうか。

- 雲火焼展示館 桃井ミュージアム
- <ウンガヤキテンジカン モモイミュージアム>
- 〒678-0215 兵庫県赤穂市御崎634
- TEL:0791-56-9933
- HP:http://momoi-museum.com/
開館時間 | 10時~16時 |
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定休日 | 火曜日 |
アクセス | ・山陽自動車道 赤穂ICより約20分 ・路線バス JR播州赤穂駅より約20分 「保養センター」行き→「東御崎」停留所下車すぐ |
駐車場 | 有 |