
3月7日(土)豊中駅前 男女共同参画推進センター「すてっぷ」にて
湯浅氏の講演会が催された。
年越し派遣村で知名度を増した湯浅氏。
※プロフィール
活動のきっかけは、学生時代、興味本位で友人のホームレス援助活動を見に行ったことから。
渋谷に100人ほどの路上生活者がいたこと衝撃をうける。
そして300人ほどのホームレスの連帯保証人になる。
アパートにうつる時ネックになるのが、大家さんと契約する時の連帯保証人がいないこと。
驚いたことにトラブルになったのは、100人中5人、たった5%だったことだ。
※格差が進む現状
現在、本当の失業者で失業手当をもらっているのは3割ほど。
多くの零細企業は、社会保険、失業手当を補う余裕もない。
だからいざという時、失業手当が出なく、
就職活動にも費用がかかり、
頼れる親類縁者もいなければ、即、貧困生活に陥る。
自己責任でくくることは余りにも端的すぎる。
競争社会を生き抜いてきたと自認している人でも
大企業、国の保護の傘から外れ、貯えがなければ、明日はわが身だ。
※援助を求める時、大事なこと
貧困を訴える時、氏が心掛けていることがある。
政府参与の経験から窮状を訴える時に相手が納得し、有利な題材を用意することである。
例えば、補助金、予算獲得のため、大手企業の社長、政府高官には、
具体的な数字を挙げ、現在は○○億の負担だが後ほど何倍もの税収、利益がでること、またその実例も挙げてきた。
これによりぐっと成功率が高まる。
そのため、日頃から自分の箪笥にたくさんの洋服(知識、知恵、情報)をもてば、
それを身にまとえば多くの戦略(?)もち、有利になるとも。
そしてこうもおっしゃった。
「本日の講演に来る人は社会活動に興味がある人ばかり、内輪で盛り上がるのはいいが、
日本全人口では興味のない人が大多数、貧困のない社会を変えるにはこの人たちを説得していくことも大事」
そう民主主義は多数決で事は運ばれる。
※これからの私たちにできること
では良い社会を実現するにはどうすれば、
「まず選挙に行きましょう。そして政治に関心のない身近な人たちにも投票を促しましょう。
私たちが政治に参加し、成熟しなくては、よい政治家は生まれせん」
フォーラム、サイン会が終わった後「有難うございました!」と大きな威勢のよい声で帰られた湯浅氏。
爽やかな風を振りまき、著書とまた違った印象を受け、たちまちファンになってしまった。
ご参考までに4月12日(日曜日)は大阪府議会議員選挙、4月26日(日曜日)は豊中市議会議員選挙。

- とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ
- <トヨナカダンジョキョウドウサンカクスイシンセンターステップ>
- 豊中市玉井町1丁目1-1-501
- TEL:06-6844-9772
- HP:http://www.toyonaka-step.jp/
営業時間 | 9:00~21:30 |
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定休日 | 水曜日、年末年始(12/29~1/3) |
アクセス | 豊中駅すぐ「エトレ豊中」5階 |