
京焼は、京都全般で焼かれる陶器を指し、その色合いや形は多岐にわたる。
赫三郎(本名、黒田三郎氏)氏はこの道に入って50年。御年73歳、
今なお、新しい作品、色合いに挑戦し続ける。
目につくのは鮮やかな色たち。特に赤は「京焼の赤といえば黒田」と呼ばれたぐらい、
誰にも真似できない、温かみのある夕焼けに近い赤。そして全体に優しい光沢がある。
※作家名「赫三郎(かくさぶろう)」赫は徳富蘆花の‘夕焼け‘の赫(あか)からとった。※
陶器との運命の出会いは、画家に弟子入りしてた時、ある陶芸家へお使いに行ったとき。
並んでいる作品をみて、「これこそやりたかったこと!」
すぐさま、画材を弟弟子に譲り、粟田焼の伊東陶山先生に弟子入りした。

笑顔ステキな奥様、黒田邦子様がお話して下さいました
陶器は命をつかさどる食事に使われるもの。だから求めるものは、
美しさはもちろんのこと、毎日が使い心地よく、触感も満足するもの。
例えば、コーヒーカップは親指がフィットしやすいよう少しの窪みがあり、
また人差し指と中指が入りやすく、すべりにくい工夫がされている。
同じ持ち手の形を2個つくり、合わせているのだ。
またカップ縁取りが唇に丁度あう形で、外に垂れる心配もなく、心地よく1杯が頂ける。
1カップだけで毎日が幸せに。

お茶を入れると、中のウサギが優しく浮かび上がり目でも楽しむ
四角皿は実際洗って、洗剤のついたスポンジが角にあたって飛び跳ねないか
細部まで気を配る。

金の使いも鮮やか。素朴の色合いもより渋みを出している
「陶芸家とは100個注文されたら精密に同じものを、伝統は踏襲し、
でもオリジナリティを出していかなければならない
それがプロってものですよ。だから常に勉強です」
国の区画整理もものともせず、これまで窯ごと2回の転居。
それも根強いファンがいるからだろう。
(現在のお住まいは京丹後市)
現在でも小学校などで講演を依頼されたときは‘遊び心の大切さ‘を教えている。
「イキイキした経験は色々な見方ができ、後に必ず役に立つことがある」
画家の経験があったこそ、現在、陶器の絵付けや色合いの美しさが生かされる。
氏の含蓄ある言葉だ。

どんな壁にも合う陶パネル
3月2日(水曜日)まで開催、ぜひ斬新的で温かい作品をご覧下さい!

画家クリムトに影響され制作した陶パネル


春はもうすぐ!

- ギャラリー花笑み
- <ギャラリーハナエミ>
- 池田市井口堂1ー3-8
- TEL:072-761-0788
- HP:http://hanaemi2014.blog.fc2.com/
営業時間 | 10:00~18:00まで(最終日は16:00まで) |
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定休日 | 会期中は休みなし |
アクセス | 阪急電鉄石橋駅東出口北西へ徒歩12分 車でお越しの際は176号線「洋服の青山」の角を 北へ二つ目の信号を右へ |
駐車場 | 有 |