
卒業シーズン。この時こそ将来有望なアーティストに目を向けるのはいかがだろうか。
3月30日まで大阪府立美術専攻、クラフト部の卒業生作品を展示。
どれも高校展(夏に開催)、芸術文化祭(冬に開催、展示するには審査あり)
全国高等学校総合文化祭(野球でいえば甲子園)にて、奨励賞、優秀賞、
入選賞の作品ばかり。
今回のクラフト室展は金工、ガラス、木工、陶芸、イラストの5分野で展示される。
まずは秀逸な作品をご覧あれ。
全国高等学校総合文化祭にて優秀賞受賞↓
ガラス細工でも個々に技巧が違ってくる。
光の加減や反射を考慮して描く、カッティング、半田付けしたもの。↓

ガラスはカッティングはやり直しがきかないので、
一枚一枚が真剣勝負。色使いが同じものは2つとない。それが醍醐味
別の生徒の作品↓
葉っぱに落ちる水滴にヒントを得て、この手法を独自で会得。

円状のガラスを2枚組み合わせ焼き、水膜がはったような表面にする。
因みに先生は質問にいかない限り、アドバイスはあまりないそうだ。
技法はほとんど自分たちで生み出していく。
可愛らしいゴミ箱、これなら小さな子供でも喜んでポイポイしてくれるかも。

蝶ネクタイも木で作られている。これだけでも可愛い

上のつなぎを外すと

ゴミ箱になる。開くのも楽しくなる
銅でつくった武士と騎士。なんと兜や腕などが自由に動かせる。



同じ青でも色使いが個々に違ってくる

左の「カラクリ鳥」はレバーを回すと翼がパタパタする
「 波浪」の色使いはプロまがい
こちらの大阪府立高等学校 は1年は金工、ガラスをはじめ、あらゆる美術分野を学習し、
2年になって3つの分野を選択、3年は作品作成に専念する。
卒業生の鑛納(こうの)さんと和田さんに高校3年間を尋ねてみた。
「作品づくりに没頭した3年間でした。卒業するのが名残惜しいです」
鑛納さんの小さいときから絵を描くのが好きだったが
3Dなものを表現したいとガラス細工の世界に入ったそうだ。
和田さんはドールハウスを作りたいとの思いが強かったが、
木工作品に興味が移っていく。
また展示会の準備に携わり、裏方の仕事にもやりがいを感じ、
”将来どんな形でも美術に携わって行きたい”そうだ
卒業後はそれぞれガラスの専門学校、美術大学にと進む。

この引き出しなら収納するのも楽しくなるかも
取材の途中でも後輩の2年生が卒業祝いの花束を贈呈。

クラフト部後輩3人が花束をもってお祝い。
写真中央が卒業生和田さん、向かってすぐ右が鑛納さん
その後も続々とお客様がお越し。
小物類も次々と売り上げ。

この撮影後、中央の緑色のキャンドル立てが売り上げ
「プロと変わらへんやん」の声に。微笑む初々しい2人。
他のどの作品も勢いのある野心をもった素晴らしい作品ばかり。

彼らの熱い高校3年を感じ、ご自身の活力になること間違いなし!

- ギャラリー花笑み
- <ギャラリーハナエミ>
- 池田市井口堂1ー3-8
- TEL:072-761-0788
- HP:http://hanaemi2014.blog.fc2.com/
開館時間 | 11:00~18:00まで(最終日は16:00まで) |
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定休日 | 会期中は休みなし |
アクセス | 阪急電鉄石橋駅東出口北西へ徒歩12分 車でお越しの際は176号線「洋服の青山」の角を 北へ二つ目の信号を右へ |
駐車場 | 有 |