
ルーブルの9番目の美術とは何?・・・それは漫画。正確にはフランスのバンドデシネ。日本に比べ、コマ割りが等間隔でメッセージ性があり、子供に読み聞かせるような文学性が高いもの。

ニコラ・ド・クレシー/ 『氷河期』 ©Futuropolis / Musée du Louvre éditions 2005
なぜ9番目?フランスの美術の序列は1番から8番目まで「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」。第9番目にバンドデシネ。つまり芸術性が高いものとされている。

マルク=アントワーヌ・マチュー/ 『レヴォリュ美術館の地下 -ある専門家の日記より~』
©Futuropolis / Musée du Louvre éditions 2006
ルーブルが世界の有名漫画家たちに、「ルーブル」をテーマに白紙依頼。肉筆セル画も展示。日本から、荒木飛呂彦、谷口ジロー、松本大洋、五十嵐大介、坂本眞一、寺田克也、ヤマザキマリが参加。1月29日(日)まで開催

エンキ・ビラル/ 『ルーヴルの亡霊たち』 ©Futuropolis / Musée du Louvre éditions 2012

荒木飛呂彦 / 『岸部露伴 ルーヴルへ行く』 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS / 集英社

谷口ジロー / 『千年の翼、百年の夢』 ©TANIGUCHI Jiro – Futuropolis / musée du Louvre éditions / Shogakukan
漫画パワーはすごい。説明なんか要らない。「おまえさんは夢の女だから」「あなたはこのドアのむこうに生まれたのよ」このセリフの意味を探って頂きたい。印象に残ったのは坂本眞一氏の作品でシャルル=アンリ・サンソン氏にスポットをあてるなど歴史の闇に埋もれた人を取り上げたこと。

坂本眞一 / 『王妃アントワネット、モナリザに逢う』 ©坂本眞一 / 集英社

寺田克也 / 『ルーヴル消失』 ©Katsuya Terada

五十嵐大介/ 『ニケのうた』 ©Daisuke Igarashi
同人物でも次のコマから瞬時に陰と陽を描き出す。庶民の目線から何があっても前を向く力強さと聖人に勝る悟りの境地を描きだす。

ヤマザキマリ / 『Palmyre au Musée 美術館のパルミラ』 ©Mari Yamazaki
この空間を抜け出した時はあなたに新しい一コマが動き出すかもしれない。

- グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ
- <グランフロントオオサカ キタカン ナレッジキャピタル イベントラボ>
- 大阪府大阪市北区大深町4−1
- TEL:ハローダイヤル050-5542-8600(8:00~22:00)
- HP:http://www.ktv.jp/event/louvre/index.html
開館時間 | 11:00~18:00 |
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アクセス | JR大阪 阪急 阪神梅田より徒歩5分 |
料金 一般・大学生¥1600 /中・高校生¥1200 /小学生¥600