
今、紛争地では安全であるべきはずの病院が攻撃の標的になっている。「病院を撃つな!」キャンペーンの一環(サイトはこちら)として2月26日(日曜日)まで写真展を開催。ぜひこの事実を知ってほしい。
世界各地の紛争で、医療施設、医療従事者が標的となり、患者が殺害されている。2016年にはいってから21ヵ所50回にも及び(11月22日現在)。シリアでは昨年4月、1回の爆撃で55人もの命が奪われた。戦争にもルールがあり、医療施設への攻撃は一切容認できない。国際人道法に反する、このような暴力が即時に停止されることを国境なき医師団(MSF)は強く望んでいる。
2016年5月3日の国連安全保障理事会では、紛争下での病院、医療・人道援助活動従事者、傷病者への攻撃を強く非難し、そうした事態に対しては迅速で公正な調査を求める決議が全会一致で採択。この決議作成には、日本も提案5ヵ国のひとつとして加わっている。

「医療は命がけの仕事であってはならない 患者は病床では攻撃されてはならない」国境なき医師団ジョアンヌ・リュー会長の国連安保理での訴え
MSFは国連安全保障理事会決議第2286号が単なる文書にとどまらず、国際人道法のもとの「医療保護」と、攻撃の行為者の責任を求めるため、具体的な行動へと結びつくようあらゆる影響力の行使を日本政府に懇願している。署名サイトはこちら
この日は財務担当だったスタッフの方の体験談も聞けた。紛争が激しくなり退避はその前日に決定される。”これが全員揃う最後”と退避当日撮った写真が全員笑顔だった。人間はこんな時でも笑顔になれるのかと心が震えた。

他のスタッフの体験談もパネルで紹介。その一つにアフガニスタンの現地スタッフが父親が亡くなったにもかかわらず、「あなたたちでなくて良かった」といった言葉。
シリア、アフガニスタン、イエメン、南スーダンでは紛争が激化している。ぜひ善良でひたむきに生きる人たちを注目し、心にとめてほしい。
最終日明日、2月26日(日曜日)10:30~閉場19:00、最終入場18:30まで


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