10月15日(日曜日)まで 24年ぶりの来日 「バベルの塔」展 国立国際博物館


入場者20万人突破!大人気のブリューゲル「バベルの塔」
やはり本物は違う。海を背景に塔の下から天辺の夕焼け色に変わる見事なグラデーション。
遠くからでも圧倒的な荘厳感を醸し出す。
原画の大きさは縦59.9×横74.6センチなのにこの存在感は何だろう。すぐそばで東京藝術大学とオランダ芸術科学保存協会と連携した300パーセント拡大の複製画に出会える。
1㎝寸の人間の労働作業など着目し、細部をチェックするのもゲーム感覚でいい。

アニメ「AKIRA」で有名な映画監督で漫画家の大友克洋氏が製作「INSIDE BABEL」も圧巻



バベルの塔とは旧約聖書の物語。要約すると「大昔同じ言語を用いていた人間は、新技術を会得し天まで届く塔をつくろうとした。驚いた神は言葉が通じないようにわざと言語を乱れさせた。やがて混乱し、塔の建設は中止、人間は世界各地に散らばって行った」

説話でもあるがこの原画を目にすると不思議と前向きな気持ちになれる。外国語に苦戦している私だがおかげで異国の文化や風習も触れることができる。汗を流すことは人間の特権かもしれない。

赤と黒の斬新なTシャツ



個人的に心に残ったのは、「アレクサンドリアの聖カタリナの論争」(30人の学者を説得し改宗させ、潔い最期を迎えた聖女)「ヨセフの衣服を見せるポテパルの妻」「女性の肖像」(自分の虚言で好意をもつ使用人を死に追いやり懺悔する商人の妻)が挙げられる。緻密で精彩な木造の肖像、絵画を通して、人間っていいなを実感した展覧会であった。


展覧会公式HPこちら→http://www.nmao.go.jp/index.html http://babel2017.jp

国立国際美術館
<コクリツコクサイビジュツカン>
大阪府大阪市北区中之島4-2-55
TEL:06-6447-4680(代)
HP:http://babel2017.jp
営業時間 10:00~17:00 (入場は16:30まで)
金・土曜日は10:00~21:00 (入場は20:30まで)
※展覧会によって開館時間を変更する場合があります
アクセス 京阪中之島線 渡辺橋駅(2番出口)より
南西へ徒歩約5分
淀屋橋駅(7番出口)より土佐堀川を越え
西へ徒歩約15分
地下鉄四つ橋線 肥後橋駅(3番出口)より
西へ徒歩約10分
御堂筋線 淀屋橋駅(7番出口)より土佐堀川を越え西へ徒歩約15分
JR大阪環状線 福島駅/東西線 新福島駅(2番出口)より南へ徒歩約10分
大阪駅より南西へ徒歩約20分
阪神福島駅より南へ徒歩約10分
阪急梅田駅より南西へ徒歩約20分
中之島ループバス「ふらら」
淀屋橋駅(4番出口)西へ100メートル「淀屋橋」(土佐堀通/住友ビル一号館前)より「市立科学館・国立国際美術館前」下車すぐ
市バス
JR大阪駅前より53号・75号系統で「田蓑橋」下車、南西へ徒歩約3分
駐車場
観覧料
一般1500円(1300円) 大学生1200円(1000円) 高校生600円(500円)
※( )内は20名以上の団体料金、中学生以下無料
※心身に障がいのある方とその付添者1名無料(証明できるものをご提示願います)
※本料金で同時開催の「コレクション」もご覧いただけます
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この記事を書いた人:

ニッキ
北摂に住んで10年 マラソンをはじめて6年目。 去年は淀川マラソン一昨年は大阪マラソン完走! 万博公園や箕面の滝まで走り体力自慢のアラフィフです!
http://news.archive.citylife-new.com/life/57389.html