
前回、こんな記事を書きました。
では、今回は実際に高槻市が行っている、「本当に住みやすい街」にする取り組みを少しご紹介します。
高槻市は現在、「住んでみて良かった街」で1位ですが、
「住みたい街」は1位ではなく11位です。
突然ですが、あなたは「幸せ」ですか?
きっと、聞いたことがあると思いますが、日本人は「自分は幸福だ」と感じることが非常に少ないそうです。
国民性にもよるのでしょうが、2013年国連が行った世界幸福度ランキングでは、日本の順位は43位です。
これは、非常に低いと感じるのですが、みなさんはどうでしょう?
日本という国は、資源を持たない国です。
ですが、四方を海で囲まれた自然豊かな国でもあります。
もちろん周知の通り、世界唯一の被爆国でありながら、
戦後の著しい経済成長は、世界中を見ても類を見ないほどの発展です。
そんな国に住む私たち国民の幸福度が43位というのは、あまりにも低いと感じませんか?
一方非常に高いランキングを保持しているのは、デンマークやノルウェー、スウェーデンやフィンランド等、
近年インテリア雑貨なども日本で人気の高い、北欧諸国。
因みに、経済大国アメリカは17位。2位の中国は93位。GDPと幸福度はどうやら、比例しないようですね。
しかし、北欧にある国はどこもご存じのようにとても寒い国です。
夕方6時には、レストランも洋服屋さんも閉まってしまいます。
室内で過ごす時間が多いため、インテリア雑貨などがおのずと充実したのでしょうね。
それに比べて日本はどうでしょう?
コンビニは24時間営業だし、レストランだって日をまたいで営業しているところも少なくなく、
こと、便利に関して不便を感じない国です。
きっと、レジャーには事欠かないし、都会は眠りません。
宇宙から見た日本は緑豊かな素晴らしい国だけど、
都市部は、電気の色で黄色いと聞いたことがあります。
海外旅行へ行けば、日本のあまりの便利さに面食らうこともしばしば・・・。
ここまで、世界中の食べ物や洋服や情報が集まる国は、日本くらいなんですよね。
一流メゾンの新作ブランド品はまず、日本に送られるそうです。
(本当に不景気か?)
それなのに、日本人は「あまり幸福ではない」というのは、なんだか妙だな・・・と感じます。
それは何が違うのでしょう?
これは一重に、社会福祉の充実ということが挙げられるのではないでしょうか?
まず、北欧のなかでも社会福祉の充実したフィンランドでは、
・男女平等の意識が高く、家族と過ごす時間を過ごしやすい。
・出産時には、育児に必要な衣類などを国が支給。
・産休・育児休暇の充実。(男女ともに)
・保育施設の充実(保育を望むものには、国があたえなければならない)。育児中は自分で保育しているので、家庭育児手当を受け取ることができる。
・小学校から大学まで無料。
・充実した老人福祉施設(入所費はまちまちだが、その中には入院費や手術費まで含まれる)
等々、この内容を見る限り、
まさに「ゆりかごから墓場まで」が行きとどいた国だなぁと感心します。
そういった「安心感」がつまり、「国民の幸福度」につながっているのではないでしょうか?
一方、日本という国は、社会福祉についてはまだまだです。
やっと最近、少子化問題に悩まされ、対策を打ちつつありますが、
実際に、長期的対策かと尋ねられれば、首をひねりたくなる内容も多々あるような気がします。
ですが、私が実際に住む高槻市は、素晴らしい案をたくさん打ち出してくれています。
まず、私たち世代が安心して暮らすには、子育て支援の充実がとてもありがたい。
でも、子育て支援の前に、女性が子供を産まなければ、子育て支援だって空回りしてしまいます。
妊娠・出産は病気ではないのです。だから、健康保険は使えません。
だから、医療費が嵩む。ですが、高槻市はこんな対策をしてくれています。
高槻市の妊婦健診助成。
これは、国内においても最高額に近く、大阪府下では稀に見る高額だそうです。
実際に私事なのですが、1人目を他市で、2人目を高槻市で出産したのですが、
この妊婦時の医療費に、かなり大きな差がありました。
実際、健康状態が良好で、助産師外来が充実している産院であったので、
実費を支払わなくて良い日あったほどです。
そして、子育ては生まれてからが本番です。
慣れない育児に翻弄され、誰からも褒められることのない育児に、正直辟易することもたくさんあります。
子供を持つ女性ならば誰しも、自分の中の聖母性と悪魔性に気づくのが子育て期ですよね?
でも、高槻市はそんな私たちにもそっと手を差し伸べてくれています。
高槻市子育てあんしんWAIWAIカフェ。
これは、子育て支援センター「カンガルーの森」が中心になり、
地域ごとに小さな子育ての支援場所を提供するという事業です。
実際に、気軽に外出ができない子連れにとって
徒歩や自転車で行くことのできる近隣に、
子育てのベテランの先生がいて、共通の悩みを持つ親がいるというのは、
本当にありがたいことです。
実際に、バスや電車では通いにくいし、重労働ですもの・・・。
そして、小学校の35人学級。
少人数制のクラスで、教師が生徒1人1人に、目配り心配りをできるように考えられているようです。
実際高槻市に転居してきて、感じたのが
「高槻市の女性は産んでいる!」ということです。
この少子化時代に、2人はザラ。3人子育てをしているお母さんが非常に多いのです!
高槻市に住むようになって、家を行き来するような友人関係にあるお母さんで、4人中2人が3人の子供を育てています!!!
しかし、課題はあるでしょう。
子供が増えても、入所する保育園や幼稚園がなければ、非常に困ります。
実際に待機児童はまだ解消されていません。
ですが、子供を持つ親としては「入れ物」を増やすだけで、
「中身」が伴わなければ、それは意味がないと感じています。
教育者・保育者の充実を高槻市には期待します。
心から、子供を預けたいと思う保育園や幼稚園、または学校を増やしてほしい。
これは、是非とも先端を行く高槻市に、是非取り組んでいただきたい政策の1つだなと、感じております。