
以前告知記事を書きました、西宮で行われる「蔵開 2015」が2/7から始まりました!
早速、初日に行われた西宮郷の「大澤本家酒造」さんの蔵開きにお邪魔してきました。
大澤本家酒造は1770年に堺で創業し、昭和28年に現在のところに移転しました。
阪神大震災でもほぼ無傷。西宮郷で唯一現存する木造蔵です。
蔵開きは13:00~16:00の3時間の開催だったのですが、スタート時からすごい人…
まずは順路に沿って蔵見学からスタートです。
入ってすぐのところにはたくさんの瓶と瓶詰めに使う機械などがありました。
続いては釜場(かまば)。
釜場では昔ながらの和釜、甑(こしき)を使ってお米を蒸し上げます。
奥に進んでいくと醪(もろみ)場があります。
昭和33年から現在も現役で使用しているタンクが並んでいます。3段仕込みで約20~30日
かけてじっくりと低温発酵させます。
木の階段を上っていったところには酛(もと)場が。
ここで約14日かけて発酵力のある酒母を造ります。
何気ないところにいろんなものがあったりします。こちらは仕込みごとの麹を区別する
ために、できた麹につけておくものだそう。添麹・仲麹・酛麹と表記されています。
そして…製麹室。麹を実際に造っているところが見れるなんて!これは貴重です!
36℃前後に冷やされた蒸米を引き込み、45~48時間かけて麹を造ります。
これで蔵見学は終了。続いてはお楽しみの試飲です!大澤本家酒造さんではなんと試飲
無料なんです!生原酒とにごり酒を飲ませていただきました。
生原酒はアルコール度数を感じさせない飲みやすさ、、喉ごし。そして甘み。
飲み終わったあとの芳醇でまろやかな風味はたまりません!にごり酒のとろみとしっかり
とした甘み…これは女性にもオススメ!
この蔵開きのイベントについて、大澤本家酒造の十代目・大澤一慶さんは「酒蔵という場所
が気軽に来れるところと印象づけたい。日本酒は敷居が高いというイメージがあるので、
難しいことを考えずにもっと簡単に日本酒を楽しんでもらいたい」と話して下さいました。
大澤本家酒造さんは酒蔵にある直売所とインターネットでの販売しかしていません。
「蔵元からお宅へ」という直売所の壁にも書かれているコンセプトを大事にされています。
来られていた方々にもお話をお伺いしましたが、地元・西宮の酒造りの伝統を大事にされ、
誇りに思っていらっいました。日本酒が好きな人たちの、日本酒に対するこだわり・熱意を
肌で感じることができたすばらしい1日でした。

- 大澤本家酒造株式会社
- <おおさわほんけしゅぞうかぶしきかいしゃ>
- 西宮市東町1-13-28
- TEL:0798-33-0287
- HP:http://ohsawasyuzo.com/
営業時間 | 10:00~17:30 |
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定休日 | 4~10月⇒ 日祝、11~3月⇒なし |
アクセス | 阪神「西宮」駅下車 南に徒歩約20分 |