
去る6月30日(火)。
5月に引き続き…土井けいこ先生のオフィス兼ご自宅に、再びお邪魔した。
「生活工房do!」を主宰され、「暮らしはラクに楽しく♪」をモットーに、生活術のあれこれを提案し続けてこられた土井先生の活動も、今年で20年目とのこと。
前回の記事にも書かせていただいたように、これを節目に、ブログのリニューアルも既にスタートされ、そこに「動画」をupしていく予定だそうな。先生の講座に参加することが出来ない方にも、「動画」を通じて、先生の実際の生活の工夫や動きを参考にしてもらいたい…という考えからだ。

今回も、美味しいランチをご馳走になり、お話を伺ってからの撮影に。
さて、前回は「キッチンでの準備と片付け」の動画撮影を行ったが、今回は、先生の一日のスタートとなる「朝のウォーミングアップのモップ掛け」と「棚の上の片付け」を撮影した。今回は「聞き役」の井上氏も参加。
「モップ掛け」は、気軽にできる簡単な掃除だが、広い床面をざっと…で終わってしまいがち。重い家具を動かすのは、大変なので敬遠してしまう。けれど土井先生の手に掛かれば、大変なことも「ちょっとの工夫」で、愉しめるようにしてくれるようだ。
キャスター付きの軽くて低い家具が多い土井先生宅のリビングルーム。
震災を経験された土井先生は、「減災」と「日常の気持ちよい暮らし」の両立を目指す「減災収納」の考え方を基本としている。キャスター付きの家具にも、そんな考えに基づく工夫が施されている。それは、キャスターの一箇所だけをうまく固定することで、その脚を軸にして、家具全体がくるっと床の上を動くようにする工夫だ。(「キャスターのひと工夫」の詳細は土井先生のブログ「暮らしがラクになる『減災収納』をご覧ください)
そのことが、地震の際に役立つだけでなく、モップ掛にも役立つ。
くるっと家具の脚を動かすことが出来るので、床面や裏側も簡単にモップがけできるのだ。
また、先生は面倒な片付けを、「10分ひと区切り」としてタイマーをセットして行う「10分片付け」を勧めている。
一気にやろうと身構えると、やる前から負担に感じてしまうが、まずは「10分で出来ること」を目標とし、小さくても「いつも達成感を得ること」が、だいじなのだ。

疲れた日には無理せず、椅子に座ってできる片付けを少しだけすれば良い、と教えてくださる先生。
「苦手な片付けが自分にも出来た」と思うことが自信に繋がったり、「疲れていたけれど10分小さな片付けが出来て良かった」と思えれば、ストレスにならない。あるいは「10分やってみたら、まだ出来そう」と想えば「さらに10分」で、満足感も大きくなる。
カメラの前の先生は、タイマーのボタンをポンと押しすと…片足でキャスターの脚をちょんと蹴るように動かし、左手のモコモコモップと右手の床用モップをササっと動かす。そしてまた軽々とキャスター家具を戻して…次の場所にスイスイっと移動してタイマーを見る。「よし!ちょっと時間残ったけど、ここまで!」 リズミカルで何だか愉しそうだ。

こなれた一連の機敏な動きは、時にアスリートのようでもある。

モップ掃除の後は、棚上の整理を撮影。籠のホコリを落としながら、グリーンの状態なども確認する。
それにしても、先生のお宅の棚の上にはホコリが無い。
土井先生いわく。
それは、「ほこりを完璧に無くさなければ!」という、肩に力が入った「ねばならない」ではなく、
「自分や家族の暮らしを大事にしたい」という想いを大切にしているから、と。
その想いがあれば、自然と「暮らしの隅々まで関わっていこう」という意欲につながり、「関わろう」とすることが「管理すること」となり、その結果「ほこりは無くなる」…と語ってくださった。
「苦手なヒトほど出来るようになる可能性がいっぱい!」
「得意で無意識にできていることを、意識することによって、それを色々なところに応用できるようになる。」
土井先生ならではの、誰でも「出来そうな気持ちになれる名言」が、いくつも飛び出した。
「生活術」のお話をお聞きしたり、実践されている様子を見せていただき、やはり今回も先生のお人柄を垣間見ることができた。
撮影された動画は、編集作業後に、少しずつupされる予定。愉しみである。
■8月の講座の詳細は下記をご覧ください。
フクダ・ロングライフデザイン~家作りアカデミー:暮らし編~「家事がラクに楽しくなる“暮らし方”を体験しよう」
フクダ・ロングライフデザイン~家作りアカデミー:暮らし編~2回目
◇日にち:8月30日(日)
◇場所:8HATIです。
*詳細お問い合わせは、8HATIまで→フクダ・ロングライフデザイン・サイト

- 生活工房do!
- <せいかつこうぼうドゥ!>
- HP:http://www.doikeiko.com