
「北摂麺打ち隊」は、讃岐うどん打ちのボランティア団体である。井上康治氏を代表として、うどん打ちの楽しさを普及させようと、2013年4月に発足。当初4人であったが、口コミの紹介で有志が集まり、現在は11人の団体へと成長した。うどんを打つ事と、「このおうどん、おいしい!」の、一言を愛する隊員さん達の集いである。
活動場所は麺打ち道場、阪急バス桜井谷停留所を下りてすぐの所にある。納屋を改装しており、風情ある古民家が軒を連ねる一角にある。道場の入り口に向かうと、壁に沿って、お花がお行儀よく並んで出迎えてくれる。
道場の中は、アイデアと創作が至る所に見受けられ、どの道具、家具一つにも、ここに配置されるまでのストーリーを井上氏から聞く事ができる。この道場に新しいものはほとんどない。が、手入れされてきたものたちの、統一感がある。
井上氏曰く、「なにしろ、ボランティアですから。麺を打っても、麺を売る事はしないのです。」麺打ち隊は、徹底して利益を追求しない。それは、それは、頑固なコシある意思なのだ。彼らはうどん打ちの楽しさと、打ったうどんのおいしさを、ただ皆さんに知ってもらいたいのである。体験者の一人の私にさえ、昨年度の収支表を見せてくれる程の、透明度の高さである。
本当に、儲けていなかった。

麵打ち体験の所要時間は約3時間。その日自分で打ったうどん(約十人分)を持ち帰る事ができる。費用はお一人800円。普通の讃岐うどんの他に、柚子を生地に練り込んだ、柚子うどんもあり。 柚子うどんを打つ時は、道場中に柚子の良い香りが広がる。唐辛子を入れれば、目にも楽しい紅葉うどん。どちらも予約時に確認要。
さて、いよいよ うどん打ち体験がスタート!
まずは材料、小麦粉は白鳳

水は軟水 塩と水の分量は気温によって微妙に調節する。

混ぜ合わせて、おからのような状態にしたら、餃子のようににぎり合せてから、

一つにまとめる。

ビニールに入れて、寝かせて

脚踏みをする。

1mに満たない板間と手すりも手造りである。

さて、ここからが本番! 延ばしである。
なかなか延びない。

何度も繰り返して
やっと、延びた!
ピザのように丸かった生地だが、麺棒で延ばしていくと四角形になる。不思議だ。
リズムよく4mmに切って、

一人前のうどんを取り、

麺を一本一本に分けるため、板に打ちつける。

麺を揃えて、ねじって、パッキングすれば

できあがり。

出来上がったおうどんが、かわいいとは、想像していなかった。手をかければ愛着がわき、愛情を含んで完成したおうどんである。
「おいしい!!」は言うまでもない。「素直な手打ちうどん」がぴったりな表現だ。それは、口当たりのためにでんぷんを加えたり、日持ちをさせるために保存料を入れたりしないこと、、だけではない。 今日の私がどのような気持ちで、生地に触れたか。
納屋を「麺打ち隊」に無償で貸してくださっている方、庭になる柚子を提供してくださる方。「麺打ち隊」の意思に賛同された方々からの協力がたくさん見えた。丁寧に教えてくださる隊員さん達に囲まれつつ、手造りなる麺道場で一心にうどんを打てば
最後に、パッキング時のラップを巻く装置を考案したのは井上氏。これが何ともよくできている。これから体験をなさる方へのサプライズに、ここで写真を掲載するのはやめておこう。さすが、熟練大工さんのアイデアは、一つも二つも捻りが効いている。ぜひ、麺打ちと共にお楽しみあれ。
本日の麵打ち隊員、吉竹氏、井上氏 と Sachi。貴重な体験をありがとうございました!


- 北摂麺打ち隊
- <ほくせつめんうちたい>
- 大阪府豊中市桜の町5-3-48
連絡先 珈房マメノキまで - TEL:06-6844-0181
営業時間 | 麵打ち体験 10:30a.m. - 18:00p.m. |
---|---|
定休日 | 無し |
アクセス | 大阪モノレール 柴原駅より徒歩10分 阪急バス 桜の町バス停下車 徒歩1分 |
駐車場 | 無し |
営業時間 月曜日〜土曜日 10:30 a.m. 〜 6:00 p.m.