
初めていもほりや野菜を収穫をしたときの手の感触や土の匂い。
その経験は一生の宝物ですよね。
東豊中の専業農家中尾さんでは毎年東豊中小学校に農業体験を行っています。
この日は2クラス70人ほど農作業を体験しました。
一通りの説明の後、質問コーナーでは大人顔負けの質問が続々とでてきました。
それを中尾さんの奥さんが丁寧にこたえていました。

真剣にノートをとってました。この純粋な気持ちのまま大きくなって!
→何年前から農業されてますか。
「最寄りの駅は”桃山台”って知ってるよね。昔は桃が一杯とれるところやったんよ
その時からずっとやってるから、すごく昔だね。
いまではここで、農業するのは中尾さんちだけになりました」
→大きさはどれくらい
中尾家の畑はおよそ300坪(1000h弱)
「50メートルの畝にキャベツなら250個、玉ねぎで1200個収穫出来ます」
→農薬をつかっていますか
「農薬は基本的には使いません。でも白菜や大根は暑い夏の終わりに種を蒔きますが、
どうしても虫が芯の大事な部分を食べてしまうので、野菜が小さい時に少しだけ農薬をふります」
キャベツに沢山の青虫がついてるのを子供たちに見せて「青虫も手で殺しています」と言うと
「可哀想~」と子供たちからの声。
「確かに虫を殺すのも胸が痛みますが、やっぱり虫か?野菜か?ってなったら野菜を選びます。〇〇くん、おばちゃんの代わりに青虫飼ってあげてね」
→連作を行っているのですか?(←農業に詳しい子ですね)
「なすびやジャガイモなど同じ場所に来年も野菜を作ると病気になったり、
うまく育たない野菜もあるので、種類により同じ場所で同じ野菜を作らないようにしています。」

農具「三角ホー」野菜が良く育つように、
土に空気を入れる(耕す)時に使われる
→農業したくても土地がない。どうすればいい
「難しいけれど、田畑のある田舎に住むというのも一つかも?
でもおうちに帰って家族に新鮮な野菜を沢山お料理に入れてもらうこと、それも畑を耕すことと同じように大事な事なんだよ。」
「農業って素晴らしい仕事。天気に作用され、大変なときもあるけど、
それだからこそ、太陽や雨の有難さ、季節の美しさがわかり、
天の恵み、自然の恵みに感謝しています。
おじさんなんか夏の入道雲なんか見たら後何分ぐらいで雨が降ってくるかわかるよ。
みんなも出来るだけ地元の人が作った地場野菜に興味を持ち、
採れたての新鮮野菜を食べるようにしてね。
これを地産地消といいます。安心!安全!美味しい野菜を食べると体にもいいですよ。」

玉ねぎの苗を植えてます

重たいけど、面白い!あっという間に形が出来上がる
他にスーパーで見れない‘はやと瓜‘や‘紅芯大根‘をみせてくれました。
後日自宅で、はやと瓜をベーコンと一緒に炒めてみました。
じゃがいもに似たサクサク感とあっさりとしたもので、お弁当にも入れ好評でした。
見学中もおいしい野菜では続々お客様がお買い上げ。
農業を愛する中尾さんちの畑ますます目が離せません。

- おいしいやさい無人野菜販売所
- 豊中市東豊中5-32-24
アクセス | 東豊中図書館、ゆたか幼稚園 徒歩5分 |
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