
「学食へ行こう!」シリーズ、記念すべき第1回は大阪大学生協の食堂へ。北摂が誇る大阪大学は、豊中・吹田・箕面にキャンパスをもつ。今回は豊中キャンパス内にある、昨春リニューアルしたばかりの食堂を訪れた。
■今日はどこで食べよう
文学部、法学部、経済学部、理学部、基礎工学部…学生たちの学びの場だけでなく、博物館や研究センターを備えた大阪大学豊中キャンパスは実に広い。広いのだが、キャンパス内を端から端まで歩くことも可能という点が特徴であり、それゆえ、その日の気分であったり体調であったり、お天気やお財布事情と相談をして「どこで何を食べるか」を選ぶことができる。大学生協の食堂だけでも9か所。カレー・とんかつ、丼もの専門の食堂もあり、利用者にとっては嬉しいかぎり。
■毎日大にぎわいの食堂
今回レポートするのは、2013年4月に大がかりなリニューアルを経て、より快適でより充実した「豊中福利会館」。1階には阪大グッズや文具が並び、2階では書籍の購入や旅行の申し込みが可能。3階にはカフェテリアとベーカリーショップ、4階にはグラムバイキングがあり、まさに阪大生のコミュニティの場となっている。

3階の「カフェテリア」はお手頃価格でボリュームたっぷり。体育会系の学生たちでにぎわう。「冷蔵」のみならず「温蔵」機能も充実しており、いつでも温かいハンバーグやカツをすぐにいただくことができる。
いわゆる昔の昼定食のように、無条件にキャベツの千切りがそえられていることもなく、自分が食べたいもの「だけ」をチョイスできる。お隣のパン工房では、焼き立てのパンのほかクレープやアイスクリームも販売されている。
■実際にいただきました
そして向かった4階には、お目当ての「グラムバイキング」。こちらは女性や職員に人気の食堂で、その名の通り「バイキング」形式であり、「グラム(g)」によって値段が決まるという斬新で合理的なシステム。メニューの特徴は野菜が豊富であること、油を極力使わずヘルシー志向だということ。
大学の食堂ってこんなにクオリティ高かったっけ…と、今では薄れてしまった遠い記憶を呼び戻す。いや、絶対にこんな贅沢ではなかったはずだ。そんな素朴なつぶやきに、「最近は学生のニーズも質の高いものになっており、利用者の健康への関心も高まっている」と大阪大学生活協同組合の食堂部長、山田氏は答えてくださった。なるほど、これも時代の流れということか。
鶏と野菜の黒酢あんかけ、鯖の香草焼き、れんこんひじき、豆と豆乳のサラダ…。体によさそうなものをプレートに盛り、いざレジへ。「1g=1.4円」のグラムバイキング、果たしてお値段は…
なんと、ジャスト250円(これとは別にチャーハンも注文したが)。目の前で調理されたものを温かいうちに食べられ、このお値段とは驚きである。一つ一つの料理がしっかり味付けされており、チャーハンよりもおにぎり(またはパン)の方が組み合わせとしてはよかったけれど、どうしてもチャーハンが食べたかったので一切の悔いなし!この勢いですべての食堂をコンプリートしてしまいたい。
そんな大阪大学生協の食堂は、学生証(組合証)がなくても、つまり、阪大生でない私たちも利用できる。「この前、阪大の食堂でランチしてさあ…」なんてネタ作りにももってこい。あなたの学生時代に思いをはせるもよし。現役阪大生たちから若いエネルギーをもらうもよし。あなたなりの楽しみ方が見つかるはず。
- 豊中福利会館(大阪大学内)
- <とよなかふくりかいかん>
- 大阪府豊中市待兼山町
- TEL:06-6841-3326 (大阪大学生活協同組合 本部)
- HP:http://www.osaka-univ.coop/info/02_2.html
営業時間 | 原則、月~金ですが、休み期間などは変則的。HPでチェックを。 http://www.osaka-univ.coop/info/02_2.html |
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定休日 | 土日祝 |
アクセス | 阪急電車宝塚線: 石橋駅徒歩約20分/大阪モノレール :柴原駅徒歩約15分 |