
夏も近づく八十八夜~5月は新茶の季節。この時期に神戸市内で茶摘みを体験できる茶畑がある!というので行ってきた。
阪急王子公園駅から住宅街を約25分、青谷道登山口から新緑の美しい山道を約10分歩くと新茶ののぼりが! 「観光茶園 静香園」に到着だ。
こちらは灘百選にも選ばれる神戸唯一の観光茶園。
4500㎡の敷地には「ヤブキタ」種が約5000本。美しい茶畝が並ぶ。
茶畑横の東屋で冷たいほうじ茶をいただき一服したら、早速茶摘み開始!
「柔らかく手揉みしやすい手頃な葉を選ぶのがコツ」と説明して下さったのはご主人の前 裕二(すすめ ゆうじ)さん。先代オーナーが昭和51年に開園した茶園をご夫婦で切り盛りされる2代目だ。 1枚1枚柔らかさを確かめながら摘むのでなかなかカゴはいっぱいにならない。
一旦休憩し、東屋でお茶の作り方を教わる。摘んだ茶葉は持ち帰って自分でお茶にするのだ。
神戸港開港以来明治の中頃まで、神戸のお茶は重要な輸出品だった。王子公園~春日野道一帯には茶畑が広がり、旧居留地で製茶され、米国へ輸出されていたが、米国の製茶輸入税の影響で急速にすたれ、茶畑は姿を消してしまったそう。 と説明を受けている間にホットプレートが適温に!手もみの実演をしてくれた。
お茶を入れてみると、ヤブキタ種特有のきれいな山吹色。
奥様の明美(あけみ)さん曰く、沸騰したお湯は湯呑で少し冷ましてから急須に入れるとお茶の香りや甘味が引きだせるそう。
かすり半纏にあかねだすきといった茶摘み服も無料で貸してくれる。明治時代の茶畑に思いを馳せながら茶摘みを再開。 お弁当持参でお昼休憩も可能。お茶まんじゅうセットもいただき大満足だった。
(②茶葉手もみ編につづく)

- 観光茶園 静香園
- <かんこうちゃえん しずかえん>
- 神戸市灘区原田小屋場大原1-5
- TEL:078-801-3563
営業時間 | 9:00~17:00 |
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定休日 | 不定休 ※事前に電話で確認されると確実です |
アクセス | ●JR六甲道・阪急六甲駅より神戸市バス2系統(三宮・三ノ宮神社行)で青谷下車。徒歩20分。 |
駐車場 | なし |
大人¥3000小学生以下¥2000(お茶まんじゅうセット付)
かすり半纏・あかねだすき・てぬぐいの無料レンタルあり
●お茶まんじゅうセット¥600
(お茶”静かりがね”+新茶まんじゅう+ピーナツ+玉露あめ付き)
●抹茶ラテ・ほうじ茶ラテ 各¥350
などのメニューもあります。
予約・お問い合わせは
静香園(阪急春日野道 大日6丁目商店街内/茶葉の販売店舗)078-222-0007まで