
2014年2月15日、NewsPosboでもご紹介した『2014年2月、〈自分〉のできごとをつくる』(主催:豊中市、豊中市教育委員会 共催:大阪大学21世紀懐徳堂、大阪大学大学院文学研究科、協力:ワークショップフェスティバル・ドアーズ)へ行ってきました。
(紹介記事はこちら)
会場となる旧新田小学校校舎は、1900年に建てられ、1973年まで使われていました。
大阪府内で現存する最古の木造平屋建て校舎ということで、現在は、大阪府の有形文化財(建造物)に指定されており、毎年秋頃に一般公開されています。
(一般公開日以外の日でも見学は可能とのこと。詳しくは豊中市まで)
まずは、玄関をあがってすぐにある放送室へ。
MEETS〜場の記憶・私のいま〜「ライティングインスタレーション」では、走り回る子どもたちの「影」と、校舎から聞こえてきたであろう、様々な「音」を感じることができ、止まっていた記憶が動き始めていきます。

教室へ足を運ぶと、今ではあまり見ることのない古い机がずらっと並んでいます。
「机の中でおかえり」と題されたこの作品は、机の天板を開くことができ、机ごとに違う作品を通して、小学生の頃の思い出と再会した気分です。

ワークショップ「旧新田小学校からうたが聞こえる」では、歌詞が書かれた冊子が配られ、音楽の授業が始まります。
子どもから大人まで、幅広い世代の人たちと一緒に、童謡や新田小学校の校歌を合唱しました。
卒業式の定番ソングとして有名な「仰げば尊し」、実は初めて歌ったのですが、趣のある教室で、世代の違う人たちの姿を見ながら歌っていると、だんだんと胸が熱くなってくるのを感じました。

「ガリ版でつくる みんなの365日」では、日めくりカレンダーの印刷体験が行えます。
最初にインクをのせるまでは思った以上に力が必要で、初めて体験する子どもたちは少し苦戦しながらもオリジナルの作品づくりを楽しんでいました。


その他にも、OHPや竹細工で遊ぶコーナーもあり、どのコーナーに行っても、スタッフの人たちとコミュニケーションをとりながら体験できるのが良かったです。


旧新田小学校校舎の魅力を、アートを通して体感することで、普段の施設見学とはまた違った楽しみ方ができたのではないでしょうか。
今回は、2日間だけの開催でしたが、またこういった企画が開催されるのを楽しみにしています。