
太陽の塔内部の耐震工事、展示物の再生・復元が開始されるにあたり、10月29日に「太陽の塔 内部再生」事業開始イベントが行われました。
非公開だった太陽の塔の内部を一般にも公開するということで、事前の応募には4万通ほどの応募があり、その中から選ばれた500人が参加。応募が殺到したため、翌日30日にも落選者の中から800名を追加で選び、内覧会を実施。
お祭り広場の地下から通じる通路より、太陽の塔内部に入っていきます。
まさにここが太陽の塔の真下!ここから見上げる太陽の塔の裏側も貴重です。
関係者による内部見学会では、新井大阪府副知事や太陽の塔内部再生事業広報アンバサダーを務める河内家菊水丸氏、大阪万博当時に働いていたスタッフなどの関係者、関西大学応援団チアリーディング、大阪府広報担当副知事 もずやんが出席。
『生命の樹』の生物が一部撤去されたものの、当時と変わらない太陽の塔内部を見ながら「懐かしいね」「ものすごい迫力だったよね」という声や、この時流れていた音楽も「これ、当時と同じ音楽!」と多くの声が聞かれました。
続いて、太陽の塔内部の改修について昭和設計㈱による耐震改修の説明が行われました。
エレベーター、エスカレーターは撤去し、階段へと作り変え、南海トラフのような大地震にも対応する計画です。
最後に、岡本太郎記念館館長 平野暁臣(あきおみ)氏による「太陽の塔内部展示の復元・再生」についての説明が行われました。
「太陽の塔は巨大な彫刻と思われていることが多いが、それは大きな間違い。外と中とを同時に構想していた。太陽の塔の内部は臓物で『生命の樹』は血流である。下のほうには単細胞生物があり、上にいくほど進化した生物になっている。これは自分の足元を見てみろ…という岡本太郎からのメッセージ。太陽の塔が本領を発揮するのは万博当時ではなく、これから!再生後の太陽の塔を楽しみにしていてください」と平野氏。
耐震改修工事を終えた平成30年3月に塔内部の全体を一般公開する予定となっています。
尚、この「太陽の塔内部再生」事業に関する寄附金の募集を平成28年10月29日より開始。寄附にあたっては、ふるさと納税制度をご利用いただけます。
寄付金募集についての詳細は
http://www.citydo.com/furusato/official/osaka/expo/ をご覧下さい。