シンプルの正体 ~ディック・ブルーナのデザイン展~     @伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター


現在、伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センターの共催で
″シンプルの正体 ~ディック・ブルーナのデザイン展~″が好評開催中。

ディック・ブルーナと言えば、皆さんは、絵本「ミッフィー」(うさこちゃん)の
シリーズでお馴染み、オランダ(デザインの国!)の絵本作家!!!と御存知だと
思いますが、グラフィックデザイナーとしても活躍されていました。

ペーパーバックシリーズ「ブラック・ベア」を代表とする、どこか優しさを感じ、
あたたかみのある作品をたくさん制作されました。

作品に共通する特徴は・・・『シンプル』であること。

順に紹介していきますね。


『シンプル』の意味、広辞苑より「単純なさま。簡単。簡素」と記されていますが、
ブルーナのデザインは、シンプルでありながらユーモアを感じ、1本の線からいろんな
表情をよみとる、見る人の想像をふくらませるものなんです。

マナーを守って、混雑時は、お互いさま譲りあってご覧ください。



◇第1章 心をとらえるシンプル


〝おしゃべりな色〟 「ブラック・ベア」シリーズで始めた。
ブルーナはストーリーを読み込んだうえで物語に漂う雰囲気を明快な色遣いで表現。

〝リズミカルな反復〟 ひとつの画面に同じモチーフを連続して配置して、楽しげな
雰囲気を出しています。


〝大胆な省略〟 宣伝物とは、見る人を振り向かせる一発!の衝撃をもつもので
ありながら、親しみやすく人間味あふれた表現で、遠くからでも解るように大胆な
省略をしつつ親しみやすさをもっています。


◇第2章 想像力をひきだすシンプル

ペーパーバッグのデザインをこなす一方で、絵本作りにもチカラを注いでいきました。
1953年「りんごぼうや」(初めて臨んだ絵本)から2011年「うさこちゃんとふがこ
ちゃん」まで、およそ60年の間に120冊以上の作品、そして50ヶ国語以上に翻訳されて
世界各国の皆さんに愛されています。

ブルーナの製作活動の様子、優しい微笑みとメッセージが、ブルーナの好きな音楽にあわせて…



〝ささやかな幸せを伝える言葉〟 ブルーナは親が子供に絵本を読み聞かせるという事を
考えて文章を考えたようです。実際、ブルーナ自身が自分の子供の為に、絵本を描き始めた
とも言われています。日常の些細な出来事から幸せを感じる絵本、リズミカルな文章に
よって味わい深いものに、読んでもらって幸せな気もち、穏やかな眠りにつけるように…と
子供のことを考えて絵本を作りました。

貴重なものばかりが陳列されていますよ



〝動き出す絵〟


ゆっくり動くよ


↑ ↑ リピートされるので何度でも楽しめます!実際に、現地で見て楽しんでね!!

〝空想を生み出す形〟 言葉を覚える前の小さい子供たちにむけられています。
絵本に描かれる人、動物、植物、丸や三角などの形を基本に単純な形の組合せ。

小さい子供たちが自由に空想を巡らせます




〝知らせる色〟 「決められた6色しか使わない」というルール。
赤、青、緑、黄、グレー、茶…これが《ブルーナカラー》と言われて子ども達に
メッセージを伝える6色です。

赤→幸せ・喜び・緊張の気持ち 緑→安心 黄→明るさ・温かさ 青→かなしみ・静けさ



↑ ↑ この4色は特別なチカラがあり色の関係性からも感情を伝える事ができる色です。

◇第3章 シンプルの明日
1950年代からブルーナが手掛けてきた作品は日本の多くのクリエイター達に
影響を与え、今企画展では4組のクリエイターがブルーナから受け継いだ「シンプル」に
臨んだ作品があります。


第3章のコーナーだけは撮影可能!マナーを守ってくださいね。



◎同時開催の展覧会「コレクションにみる色・線・形」 美術館2階展示室

こちらも必見!!!!!だよ。撮影は厳禁です。ルールは守ってくださいね。




絵本作家のディック・ブルーナの世界に触れながら、グラフィックデザイナーとしての
ブルーナの世界、”デザインをきちっと紹介”している企画展になっています。
どうぞお楽しみに!!!

◎ミッフィーにバースデーカードをおくろう!◎


6月21日はミッフィーの誕生日でした。6月30日までに来館された方はカードを
配布! →1階受付にてお一人様1枚(要当日観覧券)

配布は6月30日迄。会期中、皆さんが書かれたメッセージが掲示されます!



ココは撮影OKです。譲りあわせてマナーを守りお楽しみ下さい。



◎特設ショップ◎

展覧会限定アイテム、関連グッズ、書籍など沢山あります。記念にどうぞ!



◇◆次回企画展の告知◆◇

未公開作品が伊丹に登場!見逃すな~~乞うご期待!!お楽しみに!!!

開催日時 2018年 06月16日(土) ~ 2018年 07月29日(日)
2018年6月16日(土)~7月29日(日) 10:00~18:00(入館は閉館の30分前 / 17:30迄)
月曜日休館 ※但し、7月16日(祝・月)は開館、7月17日(火)は休館します。
参加費・入場料 一般700円  高校生・大学生350円  小学生・中学生150円
※兵庫県内の小学生・中学生は「ココロンカード」呈示にて無料
※4市1町(伊丹・宝塚・川西・三田・猪名川)の高齢者割引あり(平日60歳以上、土日祝65歳以上 証明ができるものをご提示下さい)
HP http://www.artmuseum-itami.jp
会場 伊丹市立美術館  伊丹市立工芸センター  伊丹市宮ノ前2丁目5-20
アクセス 阪急電鉄「伊丹駅」より徒歩北東へ約9分  JR「伊丹駅」より徒歩北西へ約6分
阪急バス「伊丹中央バス停」下車 北へ徒歩約3分
※専用駐車場はありません。お近くの有料駐車場をご利用ください。
お問合せ 072-772-7447
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この記事を書いた人:

KON
宝塚で生まれ育ち、現在は箕面市在住。 この2市でしか生活をしていませんが、北摂・京阪神地区を 駆けまわっていますので、ひとつでも多くの情報をUPして いきます。 イベント&スポーツ情報にグルメの事なら、おまかせあれ!!!
http://news.archive.citylife-new.com/news/65211.html