
1995年1月17日、阪神・淡路大震災の発生時、神戸の街はパニックに陥った。神戸市水道局では、子ども達へ震災について語り合う場を作ってほしいという思いから、震災イベントを実施。今年は1月19日に行われ、事前公募、当日受付の約190名が参加し震災の状況や災害時の水道について学ぶ1日となった。

会場は神戸市 水の科学博物館
はじめは、館内にある3Dシアターにて「1.17神戸市シェイクアウト訓練」を実施後、震災時の画像を見ながら当時の体験話を聴く。

案内役は水道局員 出口さん
次は、特別公開された施設へ移動し「津波体験」。東日本大震災時の被害状況など聴いた後は、4mの津波が時速40キロで発生した模様も再現された。

目の前に走る時速40㎞の車はあっという間
続いて、給水タンク車を使った「水くみ体験」。ほかにも、神戸市内にある災害時臨時給水栓がある場所のパネル展示も。「水の記憶」では、(サポーターによる)語り部からの当時の話や震災時に起こったねじ曲がった水道管の展示、クイズ大会なども行われた。

給水タンク車には3tの水が!

震災で壊れた水道管
最後は、約20年の月日をかけて完成した大容量送水管・立坑見学。地下8階へと続く階段の各スポットには局員の説明もあり、ゆっくり見ることができた。終了後は、紅茶の飲み比べ体験やアンケートに答えるとプレゼントも。

災害時は12日間の水を確保できる

紅茶は硬水と軟水の違いがよくわかる
毎年、同イベント内容は少しずつ変わっているそうで、水道局員の手作り感あふれる内容が実に温かく震災を知らない世代にもぜひ体験してほしいものばかりだった。神戸市の水道について詳しくは、公式サイトまで。
- 神戸市水道局
- <こうべしすいどうきょく>
- HP:http://www.city.kobe.lg.jp/life/town/waterworks/water/