
日本万国博覧会が開催される少し前の1967年に、千里南公園を会場とし「千里野外彫刻展(主催:大阪府、千里開発センター)」が開催されました。
環境整備に重点を置いた千里ニュータウンの開発に合わせ、まちに文化的なうるおいを与えようと開かれた同展は、全国からセメント彫刻の著名作家26名が30点の作品を出品。
約1カ月にわたり開催された後、スポンサーのついた作品は、ニュータウン全域の公園やロータリーに設置されることとなり、現在でもまちの景観に造形美を添えています。
開発から50年以上が経ち、見慣れてしまったまちの風景も、よく見れば、当時の人の色んな思いが込められていることが伺えるような気がします。
移設された作品の中には、残念ながら原状を維持できていないものもありますが、ニュータウンの風景とともに、作品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。
当時の新聞記事から引用した設置先と作品名が次の通りです。
・千里一号線東入口:「番人」
・佐竹台菩提池公園:「母と子」
・北町樫ノ木谷公園:「欣びの精霊」
・北町のロータリー:「腕をくむ」
・青山台寅谷公園:「壁訴訟」、「石花」
・藤白台北公園プール入口:「翠」
・藤代台北公園:「天の子」
・高野台大和谷公園:「渦柱」
・南センターオアシス角:「銀河」
・南センター専門点裏:「歌の聞こえる丘」
・千里南公園:「コスチューム」、「間」、「灯篭」、「碑」
・津雲台センター前:「希望」
・津雲台北ロータリー:「おしゃべり」
・古江台申谷公園:「宇」
・藤白台ロータリー:「翼のある車輪」
・藤白台公園:「予言者」
・古江台北地区センター:「ペルシャの市場」
・千里中央公園:「二人」、「おばQ」
情報提供元:吹田市立千里ニュータウン情報館