
2013年11月16日に茨木市と大分県の竹田市と「歴史文化姉妹都市」を締結しました。
茨木市民の方はすでにご存じかと思いますが、他の市の方にはあまり知られていない
と思いますので、大分県・竹田市について、歴史文化姉妹都市を締結した背景、茨木市
と竹田市のつながりを知っていただきたく、歴史研究家であります東實文男(とうじつふみお)氏にもご協力
いただき、東實氏の著書「魅力溢れる歴史の”まち”『大分県竹田市』を知る!」を基に
3回にわたって書かせていただきます。
まず今回は竹田市のご紹介を。

竹田市役所はまるでお城のような造り。(東實氏撮影)

竹田市の交通の拠点となっているJR豊後竹田駅。(東實氏撮影)
竹田市は大分県の南西部に位置し、熊本県と宮崎県に隣接しています。岡城の城下町として
発展し、作曲家の瀧廉太郎ゆかりの地でもあります。現在でも市街地では岡城跡や滝廉太郎
が12~14歳の時に過ごした家を博物館にした「瀧廉太郎記念館」など、当時の街の雰囲気を
味わうことができ、歴史を体感することができる施設が多くあります。トップの画像は
「瀧廉太郎記念館」です。

こちらが瀧廉太郎記念館の入り口。(東實氏撮影)

岡城跡。石垣が当時のまま残されている。(東實氏撮影)
山間部は大自然に囲まれた久住高原、各地に沸きだす温泉、湧水群など、こちらもまた
魅力たっぷり。山登りを楽しむ人たちでにぎわっています。牧場やワイナリーもあり、
グルメでも久住の大自然を堪能できる。

久住高原の山々。阿蘇の山々も望むことができる。

久住高原にある「久住ワイナリー」

豊後牛の鉄板焼。やわらかくて美味!
竹田市には多くの伝統工芸が今でも残っていますが、その中でも有名なのが「姫だるま」。


竹田市街にある「後藤姫だるま工房」さんにお邪魔し、作っている工程を拝見させて
いただたことがあるのですが、1つ1つ手作りで丁寧に作られており、だるまにたくさん
の思いをこめて作られていたのがとても心に残っています。
このように岡城の城下町として栄え、自然が豊かで歴史的遺産が未だ多く残っている竹田市
と、遠く離れた大阪府茨木市とどういうつながりがあるのか…いくつかのキーワードを挙げ
ながら次回以降書き進めていきたいと思います。