
その1、その2と2回に分け、大分県竹田市と茨木市の歴史文化姉妹都市締結に至る
経緯や背景、つながりをご紹介してきました。
最後となる今回は、今までご紹介してきました竹田市とのつながりに関連する茨木市
の史跡をご紹介したいと思います。今回も東實文男(とうじつふみお)氏が撮影した
写真をお借りし、東實氏の著書「魅力溢れる歴史の”まち”『大分県竹田市』を知る!」
を基に書き進めてまいります。
●茨木市立キリシタン遺物史料館●
茨木市の千提寺地区にあり、「隠れキリシタンの里」として知られているこの地区で
発見された様々な貴重な資料を見ることができます。入場料は無料。アクセス等の情報
はこちらのご利用案内のサイトでご確認下さい。
●梅林寺●
茨木市片桐町にある梅林寺は茨木城の城主となった中川清秀の墓所があります。
中川家の菩提寺にもなっています。
●新屋坐天照御魂神社●
茨木市福井中河原にある神社で、中川清秀がこの神社の氏子だったと言われています。
清秀の妻・性寿院が長子である秀政が、豊臣秀吉による朝鮮出兵で出陣したのを祈願し、
拝殿の改修を行いました。
●茨木川周辺●
1571年の夏に茨木重明を支援する和田惟政の軍と、荒木村重と中川清秀の連合軍とが
白井河原を挟んで対峙して合戦し、、その場所となったのが現在の茨木川周辺。
五日市には和田惟政の供養塔があり、今でも戦国武将の霊を慰めています。
●茨木城周辺の街並み●

模型作成:豊田裕章氏
本当にお城があったのだろうか…と思うくらいに現在は変貌していて面影もあまり残って
いませんが、今でも茨木小学校の敷地内に「茨木城跡」などの石碑があります。茨木神社
の東側の門は茨木城の裏門を移築したと言われており、また堀跡と思われる水路やT字路
に交わる通りが、唯一当時の面影を残しています。
このように普段何気なく歩いているところが意外にも史跡だったりするのですね。
その意識を持ちながら歩くといつもと違った景色に見えるのではないでしょうか。
3回にわたってお送りしてきましたが、ここで参考にさせていただきました書籍のご紹介
をさせていただきます。

歴史研究家であり、茨木市在住の東實文男(とうじつふみお)氏の著書「魅力溢れる歴史
の”まち”『大分県竹田市』を知る!」ですが、下記の茨木市の書店で購入可能です。
【取扱店】虎谷誠々堂書店、堀廣旭堂書店、HYPER BOOKS ゴウダ、ブックランド
とおの茨木店、水嶋書房茨木店
ぜひ書店でお買い求め下さい!