
©2014“FUTATSUME NO MADO” JFP, CDC, ARTE FC, LM.
河瀨直美監督の最新作「2つ目の窓」がシネ・リーブル神戸で上映中だ。
カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたことでも
話題となった作品である。
なぜ映画を作るのか
映画監督は、なぜ映画を作るのだろう。
伝えたいことがあり、そのメッセージを作品にこめる監督。
面白いストーリーで人を楽しませたいという監督。
理由はひとつではないだろうが、河瀨監督の映画は
メッセージを受け取ることが優先される映画だと私は感じている。
奄美大島の自然
今回、舞台となっている奄美大島の自然は豊かで美しいが、
激しい波など、その厳しさも表現されている。
そこに住む人々にとって、踊りや歌は生活の一部として
切り離せないものになっており、その死生観にもつながっている。
同じ日本国内だけれど、島は普段私たちが目にする日本とは
異なる文化を持っていて、とても魅力的だ。
ただただ、流れる映像に風を感じながら見ているだけで
その場にいるような気分を味える。
ただ、どのシーンも、流れがゆっくりしているので
ストーリーを追おうとすると、じれったく感じるところもあると思う。
それは、スクリーンの時間の流れに、観客が合わせてあげるしか解決策がない。
(だって相手は映画だもの)
映画を通して伝わること
そして映画の大きなテーマになっているのが、生と死、命のつながり。
ヒロイン杏子が、病気の母に近づいてくる死を
どう受け入れればいいのかについては、杏子の父や母、村の老人など
まわりの大人たちが、やや饒舌すぎる程に、ストレートに語っている。
ひいては、監督自身の生と死についての考えがスクリーンを通して
伝えられているのだが、私は映画の中の「女性の衝動」に
感情を揺さぶられた。
(2)に続く

シネ・リーブル神戸
「2つ目の窓」上映情報は公式サイトへ
- シネ・リーブル神戸
- <シネ リーブル コウベ>
- 兵庫県神戸市中央区浪花町59 神戸朝日ビルディングB1F
- TEL:078-334-2126
- HP:http://www.ttcg.jp/cinelibre_kobe/
アクセス | JR三ノ宮駅または阪急・阪神・地下鉄・ポートライナーの各三宮駅より徒歩約10分 JR元町駅または阪神元町駅より徒歩約8分 地下鉄湾岸線旧居留地・大丸前駅または三宮・花時計前駅より徒歩約5分 |
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駐車場 | 三宮中央通駐車場・大丸神戸店駐車場の駐車券をチケット購入時にご提示で映画代、一般料金から300円引き。1枚につき1名様のみ割引。その他の割引と併用不可。駐車代の割引はなし。 |