一体、誰が悪いのか?!映画「クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落」金持ち大家族の日常は思わぬ方向に


©2012 Queen of Versailles, LLC. All rights reserved.

シネ・リーブル神戸で8/23(土)から公開の
「クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落」。
ドキュメンタリーであり、コメディでもある「うっかり笑っちゃう」映画だ。

アメリカンドリーム、そして転落
この映画の主人公は、金持ちシーゲル夫妻。
夫のシーゲルは、自分の持っていた農園にリゾート住宅を建てるところからスタートして
アメリカンドリームをつかんだ成功者。
その妻ジャッキーは、ミスコン優勝をきっかけにシーゲルと結婚した美女(今は中年美女)。
二人とも貧乏な家庭出身で億万長者になったため、その成功を物や家に換算して表現する。
つまり、高価なものを買いまくり、大きな家を建てまくっているのだ。
ジャッキーは子どもを7人産み、1人を養子にし、8人の子供を乳母と育てている。
日本のテレビでよく見る大家族番組・・その家族がとんでもない金持ち成金だったら?
そんな風に見ていると突然、転落の落とし穴が夫妻に待ち受けているのだった。

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浪費の快楽から抜け出せない
今、日本では物をたくさん持つことより、物を手放して快適に生活することを目指す人が増えていると思う。
ジャッキーはそんな考えは1ミリも持っていないらしく、1200億円の借金がある身になっても、おもちゃ売り場に行けばカートに乗りきらないほど大量に買ってしまう。

圧巻なのは、ある物を「子どもに」と買ってくるのだが、家に帰って来ると、同じものがガレージに・・というシーン。
明らかにジャッキーは「使うために買う」のではなく、買うこと自体に幸せを感じているのだった。

幸せとは何か
ジャッキーの姿を見ていると身の丈に合った生活をすることが大事よね・・と再認識させられる。ジャッキーには「大きなお世話!」と言われるだろうけれど。

今までのような金の使い方ができなくなった大家族は、家の中がめちゃくちゃになってくる。夫シーゲルは終盤、心配になるくらい目の焦点が合っていない。
それでも、なんだか笑っちゃう映画になっているのは、ジャッキーの楽観的で、周りを包み込むような明るい性格のおかげかもしれない。

公式HP「クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落」 
2012年サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門 監督賞受賞
予告編を見たらきっとあなたも見たくなる・・

シネ・リーブル神戸
<シネ リーブル コウベ>
兵庫県神戸市中央区浪花町59 神戸朝日ビルディングB1F
TEL:078-334-2126
HP:http://www.ttcg.jp/cinelibre_kobe/
アクセス JR三ノ宮駅または阪急・阪神・地下鉄・ポートライナーの各三宮駅より徒歩約10分
JR元町駅または阪神元町駅より徒歩約8分
地下鉄湾岸線旧居留地・大丸前駅または三宮・花時計前駅より徒歩約5分
駐車場 三宮中央通駐車場・大丸神戸店駐車場の駐車券をチケット購入時にご提示で映画代、一般料金から300円引き。1枚につき1名様のみ割引。その他の割引と併用不可。駐車代の割引はなし。
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この記事を書いた人:

しず子
北摂に引っ越して早6年目、2児の母。最近は、子どもを連れて遊びに行ける(自分が楽しむ)イベントを探し求めています。映画とラジオが大好物。
http://news.archive.citylife-new.com/play/11354.html