映画「NO ノー」 チリ・ピノチェト政権下、広告的手法は市民を動かすことができるのか?(2)


『NO』サブ1

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(1)からのつづき
主人公の信念とは
レネの内面の葛藤もみどころだ。彼の父は反政権派で彼自身、長らく国を離れて育った。妻は反政権の活動家だ。しかし彼はそんな面はあえて人に見せようとしない。電子レンジのCM撮影現場で彼は、出演モデルに「電磁波が出てるからあまり近づかない方がいい。安全とは思えないよ」とこっそりささやく。心の中ではいいと思っていない商品でも、売るためにCMを作る。それは欺瞞のように思えるが「父や妻とは違うやり方で、自分は戦うのだ」という信念があるのだろう。

『NO』サブ2 主演のガエル・ガルシア・ベルナルは、20歳のときに世界各地の映画賞を受けるなど評価の高いメキシコ人俳優。36歳となった今、演技に磨きがかかっている上にキュートさはそのままだ。

映画のあとにさらに楽しむ
この映画を見て俄然チリに興味がわき、歴史背景を知りたくなったのでパンフレットを購入。「ピノチェト」という言葉をなんとなく知っている程度の私だったが、チリに親しみがわきもっと知りたいと思わせる映画だった。

映画「NO ノー」公式サイト
8月30日(土)よりシネ・リーブル神戸で上映中

シネ・リーブル神戸
<シネ リーブル コウベ>
兵庫県神戸市中央区浪花町59 神戸朝日ビルディングB1F
TEL:078-334-2126
HP:http://www.ttcg.jp/cinelibre_kobe/
アクセス JR三ノ宮駅または阪急・阪神・地下鉄・ポートライナーの各三宮駅より徒歩約10分
JR元町駅または阪神元町駅より徒歩約8分
地下鉄湾岸線旧居留地・大丸前駅または三宮・花時計前駅より徒歩約5分
駐車場 三宮中央通駐車場・大丸神戸店駐車場の駐車券をチケット購入時にご提示で映画代、一般料金から300円引き。1枚につき1名様のみ割引。その他の割引と併用不可。駐車代の割引はなし。
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この記事を書いた人:

しず子
北摂に引っ越して早6年目、2児の母。最近は、子どもを連れて遊びに行ける(自分が楽しむ)イベントを探し求めています。映画とラジオが大好物。
http://news.archive.citylife-new.com/play/11931.html