粉塵まみれの演劇鑑賞してきました!前田文化×劇団子供鋸人「文化住宅解体公演」


撮影:木原千裕

撮影:木原千裕

住宅の解体工事を演劇に取り入れるという珍しい公演、前田文化×劇団子供鋸人「文化住宅解体公演」が茨木市で開催されました。
会場は前田文化という文化住宅で、老朽化のため解体・リノベーションが進められています。その解体を演劇のストーリーに組み込み、壁や天井を壊しちゃうという1日限りの企画です。
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当日、観客はグループに分かれて地図に記された部屋を回りました。私のグループは101号室からスタート!各部屋では役者さんがスタンバイしていて、部屋ごとに別々の物語が展開されます。

撮影:木原千裕

撮影:木原千裕



撮影:木原千裕

撮影:木原千裕



指定された部屋を全て回り終わると、いよいよ解体です。用意されていた粉塵マスク、ヘルメット、軍手などを着用して、解体に役立つ「アイテム」を持って再び、部屋へ。

撮影:木原千裕

撮影:木原千裕



先ほどの物語の続きとして、観客が解体に参加します。ハンマー等で壁をガンガン壊し、崩れる度に「オオー」と声があがり、すごい一体感。天井が崩れて2階の住人役の役者が降りてきたときには拍手が。

撮影:木原千裕

撮影:木原千裕



最後は、ショベルカーが壁をぶち壊すのを見守ります。ここも物語になっており、解体が102号室に住む少年の人生の突破口になるという感動のラストでした。

撮影:木原千裕

撮影:木原千裕



(こちら私のハンマー動画)



既存の枠にとらわれない演劇を作り出す劇団子供鋸人と、今あるものをどう活用するか楽しみながら探る前田文化、この両者のコラボレーションだからこそ生まれた今回の公演。
PA226881 住宅は誰も住んでいなければただの建物だけれど、人が住んでいれば毎日の生活や人生が積み重ねられていく大切な空間。かつては誰かが住んでいた空間が空洞になる様は、寂しいような清々しいような気持ちにさせられました。

解体した1階スペースの活用方法については、これから可能性を探るとのこと。演劇が行われたという歴史が追加された文化住宅、これからの形が楽しみです。
前田文化では不定期でイベントが開催されています。今後の活動にも、ぜひご注目を。
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前田文化
<まえだぶんか>
大阪府茨木市中津町21-4
HP:http://maedabunka.com
営業時間 イベント時のみオープン
アクセス 阪急茨木市駅より徒歩10分
駐車場 無し
お問合せの方は前田文化HPの問い合わせフォームよりお願いします。
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この記事を書いた人:

しず子
北摂に引っ越して早6年目、2児の母。最近は、子どもを連れて遊びに行ける(自分が楽しむ)イベントを探し求めています。映画とラジオが大好物。
http://news.archive.citylife-new.com/play/45465.html