
世界で最も愛されている格子柄「タータン」。では発祥の地は?チェックとの違いは?
知っているようで知らないタータンの世界。
その工程や歴史を紹介。意外な秘話も知ることができ、ファッションに興味のある人、そうでない人でも惹きつけられる今回の展覧会。世界中のタータン生地100点、ドレスなどの作品、書籍なども合わせて250点を展示する。
展示は5章に分かれ、詳しい工程と意外な受難の歴史、門外不出の王室専用を含めたタータンの種類、多様化するタータン、そして日本との関わりを展示。
他では観られない素敵なドレスも見応えあり。

ジョイス・ヤング「ウエディングドレス」2018年

「アフタヌーン・ドレス」1865年頃
神戸ファッション美術館蔵
よく日本では、タータンチェックと呼ばれるが、正式名は「タータン」のみ。スコットランド北西部・ハイランド地方で発祥。なぜそう呼ばれるかは不明。
タータンの定義とは下記のとおり。
・2色以上の色を使い、直角に交わる格子柄。
・たて糸とよこ糸をつかう糸の色と数が同じで、基本パターンが繰り返される。
上記以外の格子柄はチェックと呼ばれるようだ。

タータン テキスタイル 100種類以上のタータンの布地を一挙展示 ※写真はイメージです
タータンは家紋のようなもので、その色1つひとつに意味を持つ。2008年よりタータンの登録・管理はスコットランド・タータン登記所が行っている。
つまり独自のタータンを作り、名乗るにはこの登記所の許可が必要なのだ。

ヘンリー・マクベス=レイバーン
(原画:ジョージ・サンダース)
「第5代ゴードン公爵」
1929年 個人蔵
さてその歴史を紐解いていくと、英国にスチュアート朝を再興しようという動きがあり、18世紀には一時期タータン着用が禁止された時期があった。

キンロック・アンダーソン
「男性用キルト(正装)一式」2018年
他にもタータン着用の人気バンドグループ、ベイ・シティ・ローラーズのポスターやレコードジャケットが勢ぞろい。

KENT 「男性用スラックス、スタジアムジャンパー」1967年
神戸ファッション美術館蔵
(くろすとしゆき氏寄贈)

ヴィヴィアン・ウエストウッド
「タータン・スーツ」
1993年 神戸ファッション美術館蔵
今をときめくデザイナーの作品も展示され、自分に合うタータンが思い浮かんでくるから不思議。うっすらと自分のアイデンティティとセンスがわかる展覧会だった。

高田喜佐 「シューズ」1990-2002年 神戸ファッション美術館所蔵(高田邦夫氏寄贈)
開催日時 | 2018年 09月15日(土) ~ 2018年 11月11日(日) 10:00~18:00(入館は17:30まで) |
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参加費・入場料 | 入館料 《一般》1000円 (800円) 《大学生・65歳以上》500円 (400円) 《高校生以下》無料 ※( ) 内は30名以上の団体料金 ※特別展と常設展の両方をご覧いただけます。 |
HP | http://www.fashionmuseum.or.jp/museum/special/scotland_tartan |
会場 | 神戸 ファッション 美術館 ≫会場Webサイト |
お問合せ | 078-858-0050 |

- 神戸ファッション 美術館
- <コウベ ファッション ビジュツカン>
- 兵庫県神戸市東灘区向洋町中2−9−1
- TEL:078-858-0050
- HP:http://www.fashionmuseum.or.jp/