
引き続き紹介するのは、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(Center for Developmental Biology、以下CDB)。
ここでは各研究室での研究内容の展示、講演会、そして神戸キャンパス以外の拠点で活動する理研の紹介が行われていた。
今年は例年より規模を縮小してのイベントだったそうだが、それでも興味深い研究活動内容が多く、じっくりと見入ってしまった。

研究内容の展示会場
研究紹介では本物の実験動物を展示している研究室もあり、大人だけでなく子どもも熱心に見ていた。


ウーパールーパーの展示
こちらの企画展示は、「網膜再生医療への取り組み」。
網膜再生医療研究開発プロジェクトの研究内容で、加齢黄斑変性の病態の説明から世界初のiPS細胞由来網膜色素上皮シート移植について書かれてあった。

企画展示「網膜再生医療への取り組み」
理研と言えば、日本トップレベルの科学研究機関として知られているが、基礎研究以外に身近な商品の誕生に繋がる研究も行われており、それを紹介するパネルも展示されていた。
紹介内容の1つで株式会社明治のスポーツ飲料「VAAM」があり、理研との共同研究での商品だそうだ。
興味のある方は以下のリンクを参照していただきたい。
理研ニュース No. 293 November 2005
理研から生まれた製品
なお、現在一般の人々にもよく知られている乾燥わかめやノンオイルドレッシングの商品で有名な食品会社「理研ビタミン株式会社」は、この理研がルーツである。
生物学の研究というと一見難しそうで、基礎研究ともなると実生活から離れた印象があるが、実はそうでないと思える内容の紹介で、どれも面白かった。
ここCDBでのイベントは、サイエンスに興味の無い人にこそお勧めのイベントだと思うので、今年逃した方は来年是非参加してみて欲しい。
- 独立行政法人 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター
- <どくりつぎょうせいほうじん りかがくけんきゅうしょ はっせい・さいせいかがくそうごうけんきゅうせんたー>
- 〒650-0047
兵庫県神戸市中央区港島南町2-2-3 - TEL:078-306-0111
- HP:http://www.cdb.riken.jp
アクセス | 最寄駅 ポートライナー「医療センター駅」 |
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