
3つ目に紹介するのは、製薬企業の日本ベーリンガーインゲルハイム・神戸医薬研究所で行われた見学ツアー。
一般公開史上初のイベントであるが、筆者の家族が参加しようとした時には待ち時間40分の人気ぶりであった。
医薬品の錠剤が出来るまでを紹介する見学ツアーには、10名ごとのグループに分かれて案内された。
最初に、原薬から製剤にするまでの過程の説明を受け、いざ研究の現場へ!
案内された部屋には造粒機と打錠機があり、造粒機では原薬(見学ツアーではプラセボを使用)が入った粉末から粒状にする様子を、打錠機では粒状から錠剤にする様子を見ることができた。
次に、別の部屋へ移動し、出来た錠剤がちゃんとした錠剤に仕上がったかどうかを調べるための試験に使われる機器について、いくつか紹介された。
硬度計:適切な硬度を持っているか調べる。
摩損度試験機:衝撃に対する摩損性やもろさを調べる。
マイクロカメラ:錠剤の表面の様子を調べる。
崩壊試験機:錠剤の崩壊性・溶解性を調べる。
熱心に聴いていると、あっと言う間の15分間のツアーだった。
来年も開催されるなら、是非多くの方に見て欲しい、医薬品の開発に興味を持つ方が増えるといいなと思うイベントだった。
- 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 神戸医薬研究所
- <にっぽんべーりんがーいんげるはいむかぶしきがいしゃ こうべいやくけんきゅうしょ>
- 〒650-0047
兵庫県神戸市中央区港島南町6-7-5 - TEL:03-6417-2145
- HP:http://www.boehringer-ingelheim.jp/research_development/centres-technologies/kpri_j.html
アクセス | 最寄駅 ポートライナー「医療センター駅」 |
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