
11月から始まりました「灘五郷酒蔵巡り」。今回は西宮郷の白鹿記念酒造博物館へ!
(12月に記事がアップできなかったため、1月は2か所ご紹介します)
白鹿記念酒造博物館は記念館と酒蔵館とで構成されています。
まず、記念館の「災害資料展」・「堀内ゑびすコレクション展 ご繁昌福の神」・
「笹部さくら資料室展示」をご紹介します。
「災害資料展」は2015年で阪神・淡路大震災から20年という節目の年になり、あの日を
忘れず心に刻んでもらおうと企画されました。
白鹿記念酒蔵博物館も大きな被害を受け、全壊した酒造館の当時の様子を示した資料や
写真、震災当日の新聞記事などが展示されています。阪神・淡路大震災だけでなく、室戸
台風や関東大震災の資料なども見ることができます。
企画展「堀内ゑびすコレクション展 ご繁昌福の神」では、えびす神に関する様々な
ものが展示されていて、まず目に飛び込んできたのが鮮やかで華やかな引札たち。
引札は今で言うと広告チラシのようなもの。チラシ以外の付加価値をつけようと、郵便
料金表やカレンダーが記載されています。とても繊細でカラフル!全国各地で縁起物と
して色々とに取り入れられ、大事にされていたのですね。
※こちらの展示は1/12まで。1/28からは「節句の人形」の展示となります。
「笹部さくら資料展示」では桜にまつわるとても貴重で、めったにお目に書かれない
資料がたくさん展示されています。
桜を手入れするときに笹部氏が使用した専用の道具、江戸時代の画家の桜の絵画や桜の
特徴を詳細に描かれている書物や掛け軸、桜の名所に関する資料などがあり、笹部氏の
桜に対する深い愛情が伝わってきます。
続いては道路を挟んで斜め向かいにある酒蔵館へ。
阪神・淡路大震災でレンガ造りの酒蔵館が倒壊し、辰馬本家の本蔵としてかつて使用され、
戦火や阪神・淡路大震災でも倒壊しなかった蔵が酒蔵館として復旧されました。
中に入っていくと、当時の様子が垣間見られる箇所が。
板石という大八車の言わばレールのように敷かれた石が再現されています。港まで水樽
を運んでいたそう。
そして酒蔵といえば…この杉玉!酒蔵の証です。
蔵の中には酒造りで使われていた道具の展示や、蔵人が集まる部屋(会所部屋)も再現、
酒造りの工程がわかりやすく紹介されています。酒造りの道具をまとめて展示している
コーナーではクイズ形式で楽しく学ぶことができ、社会見学の小学生にも大人気!
こちらは洗米の工程を紹介しているコーナー。
当時の写真パネルと道具が並べられています。お米は足で踏んで七五三洗法という
70回・50回・30回と踏むたびに水を換え、洗う方法を用いていました。
酛造りの工程では宮水・蒸米・麹を混ぜて酵母菌を育て、それを基に醪(もろみ)を作ります。
そして最後は桶樽を作る道具の展示。
桶樽は丸い箇所が多いため、道具も湾曲している包丁や鉋(かんな)もあるそう!
そして阪神・淡路大震災で壊れた展示物も見ることができます。
②ではレストランとショップをご紹介します!
- 公益財団法人 白鹿記念酒造博物館(酒ミュージアム)
- <こうえきざいだんほうじん はくしかきねんしゅぞうはくぶつかん>
- 西宮市鞍掛町8-21
- TEL:0798-33-0008
- HP:http://www.hakushika.co.jp/museum/
開館時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
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定休日 | 火曜日(祝日の場合は翌日、連休に含まれる場合は連休明け休館)、年末年始(12/30~1/3休み)・夏期休暇 |
アクセス | 阪神「西宮」駅下車 南へ徒歩約15分 |
駐車場 | 有 |
入場料:一般400円、中・小生200円(記念館、酒蔵館は共通券)
※特別展は別料金
「災害資料展」「堀内ゑびすコレクション展 ご繁昌福の神」は2015年1/12までの展示となります。