
明治安田生命J1リーグ第5節、ヴィッセル神戸VSサンフレッチェ広島選戦@ノエビアスタジアム を観戦した。

スターティングイレブン
2ndステージ負けなし、総合順位でも浦和を抜いて首位を走る広島との戦いは、神戸にとって力試しにもなる注目の一戦だ。1stステージ(4月4日@エディオンスタジアム)の対戦は、神戸が小川のゴールで劇的勝利を挙げただけに期待を込めての観戦となった。
しかし・・・
0-4の大敗・・・
まさに、成す術なし・・・
前半から、守りを固めて中盤でボールを奪うとシンプルに前線へ。佐藤寿人、ドウグラス、野津田らFW陣がチャンスを確実にモノにする広島スタイル。全員がサッカーの基本をしっかり叩き込まれ、忠実に広島スタイルを実践することで完全に神戸を圧倒した。

広島・佐藤寿人選手12年連続の2ケタ弾!
一方、神戸は「10~15歳がするようなミスばかり」とネルシーニョ監督が嘆いたように、トラップミス、パスミスを連発。攻撃のアイディアも乏しく、見どころがほとんどなかった。
終了の笛でスタジアムが一瞬静まり返った。あまりの大敗に神戸のファン・サポーターもブーイングさえ忘れるほどだった。いや、ブーイングさえする必要なし。あきれた!という意思表示だったか・・・
東アジア杯のため、ここからJ1は2週間の中断期間に入る。その前にこの完敗は正直きつい。なにしろホームで4月以来勝利なしなのだから。その、重苦しい雰囲気のなか、とてもさわやかなシーンを目にした。
ゲーム終了の笛と同時に、足元のボールを大きくピッチ外に蹴り出した広島・千葉選手。そのボールがメインスタンド中段の通路で人員整理にあたっていた、女性係員の側頭部を直撃した。ピッチに背を向けている係員には飛んで来るボールが見えなかったのだ。思わずうずくまった係員だったが、すぐに出口を目指してごった返す通路に戻り仕事を再開した。そのボールを蹴った千葉選手は、慌てて神戸側のスタンド下に駆け寄り「おーい!おーい!」と両手を挙げ、ピョンピョン飛び跳ねながら声をかけたのだが、仕事中の係員は気付かない。そこで、ピッチレベルにいた男性係員に事情を説明する千葉選手。「あの人にボールを当ててしまったんです。ごめんなさいと謝っておいてほしいんです」という感じだろうか。何度も両手を合わせてごめんなさいのポーズをしながら、挨拶のためピッチ中央に戻っていった。
そして、何気なく中央に整列した選手たちの写真を見てみると・・・

白のユニフォーム左から2番目が千葉選手
千葉選手が、こちらのスタンドを見ている!まだ気になるのだろうか・・・ 試合中も倒れた石津選手を心配そうにのぞきこみ、水をかけてあげる姿が印象的だった。なんとステキな光景なのだろう!なんとステキな選手なのだろう! 後味の悪い試合だったが、これらのシーンを目にして気分良くスタジアムを後にすることができた。
☆8月のホームゲーム☆
8月16日(土) ヴィッセル神戸VS川崎フロンターレ@ノエスタ 18:00~
8月29日(土)ヴィッセル神戸VSサガン鳥栖@ノエスタ 19:00~
【ヴィッセル神戸オフィシャルウェブサイト】http://www.vissel-kobe.co.jp
- ヴィッセル神戸 ノエビアスタジアム
- <ゔぃっせるこうべ のえびあすたじあむ>
- 神戸市兵庫区御崎町1-2-2 御崎公園内
- TEL:078-652-5656
アクセス | 地下鉄海岸線「御崎公園駅」から徒歩5分。 |
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