「がんばろう熊本」ノエビアスタジアムでサッカーJ2熊本戦


4月の熊本地震でホームグラウンドが使えないJ2ロアッソ熊本のために、神戸市兵庫区のノエビアスタジアムを本拠地とするJ1ヴィッセル神戸が代替開催に協力。ノエビアスタジアムにて、5月28日(土)J2第15節、ロアッソ熊本VSFC町田ゼルビア戦(熊本地震復興支援マッチ)が実現した。

ノエスタのゴール裏にロアッソフラッグが

ノエスタのゴール裏にロアッソフラッグが



報道陣も多数

報道陣も多数



熊本のホームゲームのため、スタジアム場外にはロアッソグッズ売店が並び、マスコットのロアッソくん、しろまる、くまモンが「ロアッソくんサンバ」を踊る。よく見ると神戸のマスコット、モーヴィーも一緒に踊っている!会場設営、売店の販売員、場内の案内係などもヴィッセルのスタッフが大活躍。試合前には、小川、山本など神戸の選手、今季からポーランド、ボルツワフに移籍した元神戸の森岡選手らが募金活動を行い、さまざまな場面でヴィッセル神戸のサポートがあった。

ヴィッセルのワゴンでロアッソユニホームが売られていた

ヴィッセルのワゴンでロアッソユニホームが売られていた



神戸の選手らも募金活動

神戸の選手らも募金活動



ロアッソフラッグにたくさんのメッセージが

ロアッソフラッグにたくさんのメッセージが



試合は0-2で熊本の敗戦となったが、2509人の観衆からは最後まで選手たちに温かい声援が送られた。十分な練習ができず、万全のコンディションで試合に臨めない熊本イレブンだが、終了の笛まで諦めず走り続ける姿が観る者の心を掴み、そのひたむきさが地元の被災者たちに大きな勇気を与えている。

試合後は、熊本、町田両クラブの選手全員が「全国からのご支援に感謝します」という横断幕を持って場内を一周。互いをリスペクトし全力で戦い、終了の笛が鳴ったら健闘を称え合う選手たち。エールを送り合うサポーターの姿にもサッカーの素晴らしさ、スポーツの力を感じた。

熊本から

熊本から



町田から

町田から



この度の熊本地震で私の実家も大きな被害に遭った。見慣れた街並みの変り果てた様子に、遠く神戸から心を痛めていたが、この日のロアッソの戦いぶりに何度も目頭が熱くなった。熊本からも多くのサポーターが来神。時折聞こえる熊本弁が嬉しかった。勝利の「カモンロッソ」を見られず少し心残りだったが・・・

「かつての大震災から立ち直った美しい神戸の街で臨む一戦。ノエスタに響く神戸讃歌に謳われるように、街が復興していく象徴のひとつになればいい」(会場で配布されたロアッソ熊本からのメッセージ)

私も神戸の地から、熊本の復興とロアッソ熊本の活躍を祈っている。

ノエビアスタジアム神戸
<のえびあすたじあむこうべ>
神戸市兵庫区御崎町1-2-2
アクセス 地下鉄海岸線「御崎公園」駅より徒歩5分
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この記事を書いた人:

HITOMI
火の国熊本出身で、神戸に暮らして約20年。通信制の作文教室「言葉の森」の講師をしています。ヴィッセル神戸の熱烈サポーター!ホームは全試合スタジアム観戦。アウェーにも参戦します。スポーツ観戦と雑貨店巡りが大好き。神戸の魅力をたくさん発信していきたいと思います。よろしくお願いします。
http://news.archive.citylife-new.com/play/event/40024.html