行ってきました 第23回茂山一族デラックス狂言会 高槻現代劇場


 前回ご紹介した「茂山一族デラックス狂言会」(記事はこちら)に5月28日、行ってきた。ほぼ初めての狂言鑑賞に、少しドキドキ。まず茂山千三郎さんがこれから始まる狂言3つについて、丁寧に解説。堅苦しくなく、これを聞いているだけで楽しい。ユーモアを交えつつも落ち着いた話し方が、すっと心に入ってくるようで期待がふくらむ。
 最初の「鍋ハ撥」は、市場に来た鞨鼓(太鼓のような楽器)売りと鍋売りが、どちらが先に並んでいたかで争いになり、目代(もくだい)という役人が間に入って仲裁するお話。ずるい鍋売りのコミカルな動きが笑いを誘う。
 目代は「やいやい、きゃつが言うには・・」と、それぞれの言い分をそれぞれに伝えるだけで、ただ間に入っているだけで間抜けに見える。昔の人は、えらい役人が間抜けに見えるのを喜んでみんなで笑い、ガス抜きをしていたのかな、と想像した。
 太鼓売りは1番かっこいい役で、棒をかっこよく振り回したり、太鼓を叩いたり、最後はトンボ返りで颯爽と場を去る。
 この3役はそれぞれキャラが分かりやすく、誰がどの役をやるかでまた印象が変わるのかもしれない。狂言は見れば見るほど楽しみが増えそう。ほかの演目も含め、初心者の私も狂言の入り口に立たせてもらった「デラックス狂言会」だった。

狂言公演のチラシもたくさんもらってきた

狂言公演のチラシもたくさんもらってきた


 高槻現代劇場では今後も、伝統芸能に限らずコンサートや子供向けの公演など色々な催しがある。最新情報は公式HPなどでチェックしよう!

高槻現代劇場
高槻市野見町2-33
TEL:072-671-9999
HP:http://www.city.takatsuki.osaka.jp/bunka/theater/index.html
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この記事を書いた人:

しず子
北摂に引っ越して早6年目、2児の母。最近は、子どもを連れて遊びに行ける(自分が楽しむ)イベントを探し求めています。映画とラジオが大好物。
http://news.archive.citylife-new.com/play/event/40267.html