
~江戸浮世絵(あずまにしきえ)のツートップ、前代未聞の揃い踏み!~
この言葉がずっと気になっていて、見(観)たい!と思っていた企画展に行ってきました!
現在、神戸市立博物館では、8月28日(日)まで、
〃ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞〃が好評開催中です。
アメリカを代表する『ボストン美術館』は、古今東西の優れた美術品を網羅する
およそ40万点のコレクションで知られています。
そのうち、約10万点の日本美術コレクションの半数以上をしめる浮世絵の中から、
江戸時代後期の人気絵師・歌川国芳と歌川国貞による錦絵170件(点)を展示。

国芳が「いらっしゃい」と言ってる?
展示会場へ入ってすぐに、目に飛び込んでくるのがこちら! ↑ ↑ ↑
これで「この先は、どんな作品が出てくるのかな?」とワクワクした気分に。
作品の説明書き欄に、国芳の作品には〝芳〟の文字が緑色のマルで記されていて
国貞の作品には〝貞〟の文字がピンク色のマルで記されて解るようになっています。
歌舞伎を鑑賞しているようで各エリアを〝一幕目の三〟〝二幕目の五〟と分けて
おられます。
170作品の中から、私KONの特に見て(観て)貰いたいな、、、というものを厳選!
◇一幕目の一 伊達男(クールガイ!)の登場!!!です。

作品上のキャプションと併せて見て下さいね
◇一幕目の二 モンスターハンター&ヒーロー ???

布引ノ瀧悪源太打難波

「鬼若丸と大緋鯉」は迫力アリ!
「布引の滝」と馴染みのある名前が出てきたり、のちに牛若丸(源義経)の郎となる
武蔵坊弁慶の様子が!!
◇一幕目の三 畏怖大海原(ホラーオブ・ウォーター)

・・・呪われた大阪湾
◇一幕目の四 ゴースト&ファントム
宝塚歌劇の世界が?!…と思わせるようなコーナーではありませんよ。

逃がせねぇ・・・
桜姫に心を奪われ…命を落としても思いを断ち切れず。。。感情移入してしまいました。
◇一幕目の五 天下無双武者絵(サムライウォリアー)

合戦の様子ですがキャプションを見てね
◇二幕目の一 三角関係世話物 ”恋の鞘当て 爆発寸前”
なんだか意味シン??特にココは作品とキャプションを見てね。何だか笑える…


◇二幕目の二 千両役者(歌舞伎スター)揃読絵
ココでは10名の江戸歌舞伎トップスターのプロフィールをチェックしてから楽しんで!
KON的には、、、三津五郎&半四郎がイイね!!!です。

三代目坂東三津五郎

五代目岩井半四郎

ファンと役者 至高の絆
↑ ↑ この作品はポロリ涙・・・作品の説明書きを読んで・・・
◇二幕目の三 楽屋裏素顔夢想(オフステージ)

大震災でも歌舞伎は不滅
鑑賞後に学芸員の先生にお話を伺いましたが「昔は、歌舞伎、それ無しでは生きていけない
ものだった」と教えて頂いたのですが、その言葉を理解できる作品のひとつだと思います。
◇二幕の四 ザッツ・エンターテインメント(痛快機知娯楽絵)

「むだ書」はムダではナイんです

開運出世・・・何人にみえる?
◇二幕の五 ファニー・ピープル(滑稽面白相)

難波新地で活躍している軽業師
◇二幕の六 江戸ガールズ・コレクション
このエリアは、クスッと笑えるキャプションが沢山あり、注目してくださいね。

二の腕に秘めた真心が…

月に映える…
◇二幕目の七 四季行楽案内時

思わぬ雪に千鳥足…
◇二幕目の八 アデモード・スタイル(当世艶姿考)

江戸時代の枝豆好き・・・
◇◆◇お知らせ◇◆◇
7月31日(日)まで全作品の撮影が可能です(但しフラッシュ厳禁です)。
これは、ボストン美術館の「皆さんに楽しんでいただきたい」という考えのもと、
著作権が特にない作品なので、今回は期間限定で撮影できて来館者の皆さんは
喜んでおられます。

マナーは守ってくださいね
8月1日(月)以降は、会期末と夏休みが重なり来場者が多くなる為に
撮影は一切できません。お気をつけ下さい。
☆みどころ☆ 学芸員の塚原先生にお話を伺いました。
「170作品の中から、特に来場者の方に注目して見てほしい!という作品は?」と
質問したところ、やはり1作品に絞るのは難しい…という事でしたが、その中でも
《3段ぼかし》には注目して頂きたいと。
⇒作品59番『御誂三段ぼかし』パステル調の3色グラデーションに、それぞれの
歌舞伎役者の替紋を白抜きしたパターンで埋め尽くされている。
「作品は全て保存状態がよく、色合いが綺麗なまま。とても貴重な展覧会となっています」
…とお話して頂きましたが、確かに館内でも年配の方が「よくアメリカさん(ボストン
美術館の事でしょう)は綺麗なまま保存されていたな~」と喜んでおられました。
皆さんも、どうぞお見逃しなく!!!!!

エントランスのココだけは8月も撮影OKです

夏休みの宿題に取組む仲良し3人
↑ ↑ 神戸市内の中学1年生。なんでも夏休みの「日本史」宿題になっているとか。
鑑賞後、すぐに宿題に取組んでいました。
学生の皆さん、自由研究課題として取り組めると思います。オススメです!

七之助さんのナビと併せて楽しんで
◎イブニングレクチャー◎会期中の毎週土曜日 午後5時~5時30分開催
学芸員による展覧会の見どころを解説していただけます。
聴講無料(但し本展観覧券が必要。当日先着順180名)
開催日時 | 2016年 06月18日(土) ~ 2016年 08月28日(日) 【開館時間】午前9時30分~午後5時30分 ※土曜日は午後7時まで ◎入館は閉館の30分前まで 【休館日】毎週月曜日 |
---|---|
参加費・入場料 | 一般:1500円 高校・大学生:1100円 小・中学生600円 |
HP | http://www.ytv.co.jp/kunikuni/ |
会場 | 神戸市立博物館 神戸市中央区京町24番地 |
アクセス | 阪急・阪神「神戸三宮駅」JR「三ノ宮駅」より南西へ徒歩約10分 ※博物館に駐車場はありません。近くの有料駐車場をご利用ください。 |
お問合せ | 078-391-0035 |