
~2016年夏、フジタ、神戸上陸。~と銘打って、兵庫県立美術館では
9月22日迄『生誕130周年 藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画』が開催されています。
既に、ご覧になった方も多くいらっしゃると思いますが、最終日は祝日になるので
是非、鑑賞しに行って頂きたいと思います。
この展覧会は、藤田嗣治の生涯と画業をたどるものとなっています。
27歳で初めて渡仏して以来、81年の生涯の半分近くを、フランスを中心とする
異国で送った芸術は、この企画展のタイトルにあるように、東と西の文化のうえに
誕生したものと思われます。

藤田嗣治の世界へ…
二度の世界大戦を経験し、フランスと日本を行き来して活動していた藤田嗣治。

皆さん、熱心にご覧になっています
1938年ごろからは、軍の依頼で戦争画に取組んで、大作を次々に発表していくが、
その結果、戦後には戦争責任を追及され、50年代にはフランスに移住して帰化し、
日本へ戻ることなく、この世を去ることに。
透き通るような美しさの女性像を描かれた作品、重厚な作風のもの、そして戦争画。

ゆっくり・じっくり鑑賞できます
皆さん、人気のアーティストだけに、ゆっくりご覧になっています。

美術部の夏休みの活動で来館
↑ ↑ 神戸市内の公立中学校の美術部の皆さんが夏休みを利用して部活の一環で
来館されていました。
部員の皆さんは、好きな作品をスケッチされていました。
中学生ですが、作品を見る目は真剣で、熱心に課題に取り組んでおられました。
この作品は、部長の作品 ↓ ↓ ↓

アップでご覧ください!!!
↑ ↑ ↑ 〝美しいスペイン女〟というタイトルの作品ですが、なんでも10分で
描きあげられたのです!!!!!スゴイっ!!!!!
細部まで、よく描かれていて女子学生さんらしい柔らかい作風です。
藤田嗣治自身が彼女の、この作品を見たら何ていうのかしら?と思いながら感心して
見てしまいました。
ちなみに、ナゼ、この作品を描こうと思ったの?と質問してみると、彼女が想像する
‘藤田嗣治が、いちばん描きそうにないイメージがあったから’…と答えてくれました。
この部長さんに好きな芸術家を聞いてみると。。。「モネです!」と即答でした。
うんうん、確かに、この鉛筆で描かれたタッチがモネ風かな???
休日を利用して、大阪・京都で開催されるモネの展覧会はもちろんですが、
遠出の旅行をする際に、モネの展覧会が開催されるところにも駆けつけて鑑賞されるとか。
モネのお話しをしてくれる部長さんは、とても輝いていました!
受験生の部長さん、希望校にむかって勉強は勿論ですが、好きな美術の事も頑張って
突き進んでほしいです!!!

間近で堪能できるのが嬉しいです
この展覧会は、画家の没後、長らく遺族のものに保管され、フランス、ランス市に
寄贈された800余点の中から選ばれた作品と、国内外の主要美術館・個人所蔵家から
御拝借された、およそ120点を展示されています。

平和への祈り…
ずべて、じっくりご覧いただきたいのですが、KON的にオススメしたい作品が、、、。
東京美術学校卒業制作の《自画像》、銀行家の注文で描いた《アントワープ港の眺め》
室内でポーズをとるのを描く作品が多い中で屋外を舞台にした珍しい作品《砂の上で》
愛用品を自分自身に見立てて静物画を自画像のように仕上げた得意の手法で描いた
《インク壺の静物》、藤田嗣治ご本人のお気に入り《北川民次の肖像》、そして美術部部長が
コレだっ!と思って夏休みの課題に取り掛かった《美しいスペイン女》も!!!!!
どれも貴重な作品ばかり!閉幕まで、あと3日です!!
最終日は祝日ですので、是非、お見逃しなくご覧頂きたいと思います!!!
【おまけコーナー】
➀鑑賞のおともに…

作品の説明を聞きながら…

オダギリジョーさんがご案内♪
➁あなたも〝藤田嗣治に!!!〟


おかっぱ頭に丸眼鏡で変身だ!

着用OKですよ!

ハイ!ここで記念撮影を!!
人気スポットです!皆さん、順番にお楽しみ下さいね。

使い終わりは綺麗に戻してね

お見逃しなく!!!!!
開催日時 | 2016年 07月16日(土) ~ 2016年 09月22日(木) 午前10時~午後6時 ※入場は閉館の30分前まで |
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参加費・入場料 | 一般:1400円 大学生:1000円 高校生・65歳以上:700円 ◎中学生以下:無料 |
HP | http://www.artm.pref.hyogo.jp |
会場 | 兵庫県立美術館:神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内 |
アクセス | 阪神電車「岩屋駅(兵庫県立美術館前)」から南へ徒歩約8分 JR「灘駅」南口より徒歩約10分 阪急電鉄「王子公園駅」西口から南西に徒歩約20分 |
お問合せ | 078-262-0901(代) |