
先日、1月8日に「わだばゴッホになる 世界の棟方志功」展において
来場3万人突破!を達成された、人気の企画展。
私も“そろそろ記念達成になる頃かな?”と思いながら4回目の鑑賞に、
記念達成日の2日前に観に行っていました。
棟方志功のファンになって、まだ20年くらいので、長年のファンの方には
マダマダだ・・・と思われるかもしれませんが、棟方志功大好き人間のひとりとして
魅力&見どころをお届けしようと思います。

館内に足を踏み入れると棟方ワールド全開!
青森に生まれ育たれ、戦後に国際的な受賞をかさね「世界的な木版画家」になられた
棟方志功。
この企画展では、制作活動初期から晩年までに至る版画の代表作。
若き日に憧れていたゴッホに重ねて描かれた油彩画。
およそ60点が、棟方志功の世界をドン!と見・観・魅せてくれます!!!

じっくり見てくださいね

色遣いがスゴイ!!!
仏教をテーマにした作品を生み出していく直接の動機が、青森を歩きまわって写生していた
大正期から戦前にいたるまでの努力によって独自の表現を確立された棟方志功。
ダイナミックな作品が人の心をわしづかみされています。

この部屋(コーナー)は圧巻です!!!
〝大世界の柵〟72枚の版木で制作された作品。
作品が、‘見ているわたし(自分)’=お客様へ訴求してくる作品です。
ここの部屋(コーナー)を何度も行き来して鑑賞してしまいました。
棟方志功は、文章を書くのが好きでほんの装丁など(本の挿絵)も手掛けていました。
先に、色遣いがスゴイ!と表現させて頂きましたが、
戦前は「白黒」、これは津軽(青森)の風景・・・
戦後は「カラー」ねぶたの色!!!をもとに描かれているようです。
そう思いながら作品を見ると・・・・・。



私KONのコメントよりも、
とにかく特に「お気に入り」をUPしていきますので、どうぞ!!!!!




岡本太郎の母様の名前発見!




本の装丁も・・・ご覧くださいね!

~弁財天妃の柵~
よく見ると、鳥居のカタチが見えます ↑ ↑

~門世の柵~
↑ ↑ よく見ると「東西南北」の文字が! 要チェックです!!



会場には、来賓として、棟方志功のお嬢さまで、棟方志功研究・学芸員の
石井頼子さんがいらっしゃいました。

棟方志功のお嬢さん石井頼子さんも来場!
頼子さんは、とても気さくな方で、いろんなエピソードを披露して下さいました。
『作品の中で“拝む”様子が描かれている事が多くありますが、この拝む様子は、
他力もあって自分だけではない・・・という思いや、“祈る姿”は景色むかって
手をあわせて神に祈りを捧げている・・・という意味があるんですよ』と。
なるほど・・・と唸ってしまいましたが、気になる事を私KONは尋ねてみました。
〝お父様の様子は、どのように感じておられましたか?〟と。
すると、頼子さんは笑顔でお話して下さいました。
『そうですね。私は父が仕事をしている姿が好きで、よく製作している様子を部屋には
入りませんでしたが、部屋の入り口近くで立ってみていました。
声をかけたいな…と思っても、お父さんって声はかける事が全くできませんでした。
やはり父の仕事をしている姿はチカラがみなぎっていて、見ているだけで圧倒されました。
ただ、私は父にとても可愛がってもらいましたよ。
学生の頃は、進路の事もよく相談したので、的確なアドバイスを貰いました。
それが、現在の私には活きていると思いますし、父は私が現在の仕事として
棟方志功を世の中の多くの人に知っていただきたいという思いで学芸員として
活動している事を喜んでくれていると思います』と。
頼子さんと一緒に写っている作品は【富嶽大観々図】です。
「父の好きな作品は、コレ!と決めるのが難しいのですが、その中でも、私はこの
作品が父らしくて好きです」とおさまって頂きました。 ↓ ↓ ↓

アップでじっくりご覧いただきましょう!
棟方志功大好き!の私が、思わずリクエストをしてしまいました。
〝以前、太陽の塔に近い、大阪日本民芸館というところで、棟方志功版画肉筆書展が
開催されたのですが、リーズナブルな入場料でたくさんの作品を拝することができて
とても嬉しかったので、また、そのような機会を設けてほしいと思います〟と言うと
「実は、私も、これからは、もっと多くの人に知っていただきたいので、大きな
美術館だけでなく、こじんまりとした場所でも開催していきたいと考えているところ
なので、是非とも実現させていこうと思います」と。
夢がカタチになるといいなぁ~と思って楽しみにしようと思います。

いろは版画柵で自分の頭文字を探すのも楽しい

復習!ココは何分いても楽しめます!!
いつも、あべのハルカス美術館の館長・浅野館長の話を聞くのが楽しみなのですが
(とにかく作品に対する愛情を強く感じます!!!)今回、おっ!と思ったことが。

作り手・作品に対する想いがスゴイ
浅野館長は「いつも、企画展を開催するにあたり、関係各所に多大な協力をして
頂き成り立つのですが、今回は、こちらが(あべのハルカス美術館側が)リクエストを
かけた作品が全部揃いました!これは本当に有難い事です。」と笑顔でお話されました。
この、あべのハルカス美術館をはじめ、殆どの美術館は開催の何年も前から企画を
実現する為に、国内だけでなく海外の関係するところもあたり、作品の貸し出し依頼を
する事は聞いていましたが、版権などの厳しい事をクリアして、“お願いします”と
言った作品は全部、貸し出しして貰って企画展が成り立っていると思っていたので、
浅野館長が〝全部揃いました!!!!!〟と力強い声で喜んで話されたという事は、
希望した作品が100%揃うのは滅多にナイ事なんだ・・・と思いました。

皆さん、お見逃しなく!!!
文学とかかわる作品や、肉筆の美人画などもあわせて展示し、「世界のムナカタ」を!
棟方志功の多様な芸術作品・代表作に心が触れてほしいと思います。
会期は1月15日(日)まで!!!!!お見逃しなく!!!!!
開催日時 | 2016年 11月19日(土) ~ 2017年 01月15日(日) 10:00~20:00 ※月曜・土曜・日曜・祝日は18:00まで ◎入館は閉館30分前迄 |
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参加費・入場料 | 一般:1300円 大学・高校生:900円 中学・小学生:500円 |
HP | http://www.aham.jp/ |
会場 | あべのハルカス美術館(あべのハルカス16階) |
アクセス | JR・大阪市営地下鉄「天王寺駅」下車すぐ |
お問合せ | 06-4399-9050 |